『ゼロ』日本語版、11月20日発売
テンデイズゲームズは11月20日、R.クニツィアのカードゲーム『ゼロ(Zero)』日本語版を発売した。3~5人用、8歳以上、20分、1620円。
1998年にベルリナー・シュピールカルテン社から発売された作品。その後、アシンクロン社(フランス)が黒い箱でリメイクし、いずれも日本で取り扱われている。日本では『ボードゲームキングダム』1号の付録になったこともあり、長い間親しまれてきた。
手札と場札を交換して、手札の合計数をできるだけゼロに近づけることを目指す。手番には手札から1枚カードを出し、代わりに場札を1枚とるだけ。同じ色、同じ数字を揃えることで、合計数を減らすことができる。数字を揃えればゼロにはならず、ゼロを狙って色を揃えれば、揃わなかったときに合計点が跳ね上がるのが悩ましい。
さらに、ほかのプレイヤーが何を集めているかも重要で、ほかの人が揃える前にラウンドを終わらせればゼロでなくても勝てる。大きい数字を取った直後に終わるのは痛い。シンプルゆえに駆け引きが熱い作品だ。
・テンデイズゲームズ:ゼロ 日本語版
・play:game評価コメントリスト:ゼロ
『落水邸物語』、11月16日一般発売
ゲームフィールドは11月16日、異色のトリックテイキングゲーム『落水邸物語(らくすいていものがたり)』を一般発売した。佐伯拓也作、3~4人用、10歳以上、30~60分、1800円(税込)。
オリジナルは2006年のゲームマーケットで発売された同人作品。当サイトの新作評価アンケートでは、2位となっている(TGiW:ゲームマーケット2006新作評価アンケート結果)。翌年のシュピールに、ヤポンブランドから出展されていたが、8年の時を経て国内で一般発売されることになった。ゲームフィールドが国内の同人作品を一般発売するのは、OKAZU Brandの『セイルトゥインディア』と『パトロナイズ』に続いて3タイトル目。
全員が1枚ずつカードを出し、一番強いカードを出した人が取るというトリックテイクを、全く逆からプレイする。手札のカードを最終トリックからプロット。各トリックで1枚ずつ自分が出すカードを配置していく。最後に第1トリックから順に処理していき、誰が得点カードを取るかが明らかになる。
シンプルなトリックテイキングゲームを、逆順に行うという新しい体験が楽しめる。平易なルール記述なので、トリックテイキングゲームを知らない方にも。
・ゲームフィールド:落水邸物語
・play:game評価コメントリスト:落水邸物語