『パッチワーク』日本語版発売
ホビージャパンは本日、U.ローゼンベルクの2人用ゲーム『パッチワーク(Patchwork)』日本語版を発売した。2人用、8歳以上、30分、3,000円(税別)。
『アグリコラ』の作者ローゼンベルクが2014年秋に発表した作品で、ドイツ年間ゲーム大賞推薦リストに入った作品。布片を縫い合わせて大きな布を作る手芸が、パズルと戦略性を兼ね備えたゲームになった。
ぐるりと配列された布地タイルの中からボタン(お金)と時間を支払って1枚を獲得し、自分のゲームボードに配置する。時間が進んでいない人が常に先で、相手を追い越した時点で相手の手番になる。一定の時間が過ぎるたびに、自分のゲームボードにある布地タイルからボタンが手に入り、お互い時間を使いきったときに、ボタンの数が多いほうが勝つ。
時間とボタンをうまくやりくりするには、どの布地を選んだらよいか。気軽に遊ぶことも楽しいし、先の先を読んで遊ぶこともできる作品だ。家庭的なテーマで、布地の模様もかわいらしく、カップルで遊ぶのもよさそう。
・ホビージャパン:パッチワーク日本語版
・TGiWレビュー:パッチワーク
ルーニークエスト(Loony Quest)
ラスボスも線を引いて倒す
TVゲームのステージのように仕立てたボードに、障害物にぶつからないように感覚と勘でうまく線を引いていくフランスのゲーム。『ディクシット』の出版社で制作され、日本語を含む多言語版が発売されており、18日に発表されたドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに入っている。お絵描きの才能も必要とせず、直感的なルールで子どもも楽しめる。
中央の箱に今回選んだワールドのレベル(ステージ)シートが置かれる。このシートで、どこからどこまで線でつなぐか(点を打つステージも)、その線がどこを通れば得点で、どこにぶつかったら失点かが分かる。各自透明のスクリーンを手元に置き、シートを見ながら制限時間の30秒で線を引く。シートからは離れているので、だいたいの目分量で。「真ん中あたりまで行って、横に4分の1ぐらい、それから45度曲がって……おっ、もう制限時間だ!」
時間が来たら順番に、スクリーンをシートの上に重ね合わせる……結構ずれているものである。「全然当たってねぇ~、0点!」得点をつけたら次のレベルへ。こうして最終ステージでラスボスを倒してワールドをクリアしたら、得点の合計を競う。
シートには、雷マークと爆弾マークがあり、ここを線が通るとチップを受け取る。雷チップはほかの人に押し付けるお邪魔チップ、爆弾チップは自分が引き受けるお邪魔チップ。これによってて、利き腕と反対で描いたり、ペンの上にチップを載せて落とさないように描いたりしなければいけなくなり、難易度が上がる。何枚もあれば効果が累積するので、トップに押し付けて得点できなくしてしまおう。
1ゲーム30分くらい。子どもと遊んでも、大人と遊んでも楽しい。ファミコン世代直撃のテーマで、氷の世界、砂漠の世界などワールドがいくつもあるので何度も遊びたくなる。何度プレイしてもなかなか思い通りには線が引けないが、たまに狭いところをうまく通れるとすごく嬉しい。スペースぴったりになるように目分量でレイアウトして字を書かなければいけない仕事があって、このゲームで身につけたスキルを生かしている。
Loony Quest
L.エスコフィア、D.フランク/リベル(2015年)
2~5人用/8歳以上/20分