『フードチェーンマグネイト』日本語版、8月下旬発売でプレオーダー募集
ニューゲームズオーダーとテンデイズゲームズは8月下旬、ファーストフードチェーン店の経営ゲーム『フードチェーンマグネイト(Food Chain Magnate)』日本語版を発売することを発表した。2~5人用、14歳以上、120~240分、10,000円(税別)。5月9日までプレオーダーを受け付けている。
スプロッター・スペレン社(オランダ)が2015年秋に発表したゲーム。デザイナーは『グレート・ジンバブエ』のJ.ドウメンとJ.ウィージンガで、現在投票中のゴールデンギークアワード2015に、イノベーティブボードゲーム部門、ストラテジーボードゲーム部門、ボードゲームオブジイヤー部門の3部門でノミネートされている。発表後半年が経過した現在も再生産の度に即ソールドアウトになる状況が続いている人気作品だ。
街の家庭に広告宣伝を浴びせてファストフードへの需要を喚起し、創りだした需要通りのメニューを生産する。また、緻密な人事戦略を通じた会社運営効率の改善に挑みながら、ライバルに出し抜かれない範囲で最大の収益を確保するための価格設定と出店計画を行う。ゲーム開始から終了までの4時間、剥き出しの意思決定をプレイヤー全員に絶え間なく突きつけ続ける。
スプロッター・スペレン社は1997年に設立されたゲームデザイナー集団で、出版事業も自らの手で行っている。『ロード&ボート(Roads & Boats)』『バス(Bus)』『インドネシア(Indonesia)』など、極限的なゲーマー向け作品ばかりで、他社で別言語版が作られることになったのは今回が初めて。日本語版としても過去最高クラスのゲーマー向け作品となる。
日本語版の製造はニューゲームズオーダーで行い、カードサイズを縮小して遊びやすくしてある。英語版をすでにもっている人には、日本語カードのみの販売もある。4,000円(税別)。
製造数が限られるため、確実に入手できるようプレオーダーが勧められている。プレオーダーの申込は下記リンクから。
・ニューゲームズオーダー:フードチェーンマグネイト
SMAPはありまぁす!!(SMAP exists!)
仲が悪い「木」
「中」「木」「稲」「草」「香」の5つのコアをつなげて、SMAP細胞を作るカードゲーム。芸無工房の神戸新作である。
カードには5つのコアのほかに「森」のコアがあり、さまざまなパターンの線で結ばれている。カード番号が高いものほど線が多く、ほかのコアと結びつきやすい。
カードを6枚めくり、カード番号順に並べる。各プレイヤーにチップを配ってスタート。自分の番には、場に並んだカードから1枚を選ぶ。番号の一番小さいカードは無料だが、二番目に小さいカードはチップ1枚、三番目はチップ2枚というようにコストが高くなっていく。支払ったチップは、番号のより低いカードの上に置かれ、次にそのカードを取ったプレイヤーがもらえる。
番号の高いカードばかり取っているとたちまちチップがなくなり、番号の低いカードしか取れなくなる。でもチップをため込んでも、番号の低いカードではつなげられない。
さらに難しいポイントとして、獲得したカードは裏返して重ねておかなければならないというルールがある。どのカードを取ったか、覚えておかなくてはならない。「あれ、『草』はまだだったか?」
全部のカードが取られたら、SMAP細胞の合成タイム。自分が獲得したカードを並べて、できるだけ多くSMAP細胞を作る。「木」の線が少なくて、ほかとなかなかつながらないところがよくできている(?)。4人プレイで20分。セットを集めてもつながらなかったりしてみんな1つしか作れず、コア数で鴉さんの勝利。
SMAPはありまぁす!!
北条投了/芸無工房LOSERDOGS
2~5人用/30分