Posted in 国産新作ゲーム

ホビージャパン、4~7月の輸入リストを発表

ホビージャパンは4~7月発売予定の輸入ゲームリスト4タイトルを発表した。英語などの外国語版だが、日本語ルールが添付される。
ディンゴの夢(Dingo’s Dream)
A.シーガート作、レッドレイヴンゲームズ(アメリカ)、2~4人用、8歳以上、15分、3,000円(税別)、4月下旬発売予定。
ディンゴはオーストラリア大陸に生息する野生の犬。道に迷ったディンゴの「夢」を訪れ、彼らを故郷に帰してあげよう。
各プレイヤーは自分の夢の世界タイルを25枚と追加の動物タイルを受け取り、夢の世界タイルは5×5の配列に並べる。毎ターン、ランダムに夢のカードがめくられ、各プレイヤーはその種類の地形のタイルを1枚選んでめくる。めくられた夢の世界タイルは動物の絵が描かれていて、あなたの動物が夢の世界を旅したことを意味する。カードをめくった後、手元にあった動物タイルを、5×5のタイルの配列の端からスライドさせて、ちょうど反対の辺にあるタイルを押し出す。このようにして自分の動物の配列を、特定の配列にいち早く変えることが目的だ。
上級ルールでは降りかかる困難が、より旅路を厳しいものにする。目的のパターンの図のうち困難スペースのあるところに、自分の動物がいてはならないのだ。
イラストは『八分帝国』などのライアン・ローカット。オーストラリアとアボリジニ文化に深いかかわりのある夢をテーマにした、短時間で終わるビンゴ系のパズルゲームだ。


セイラム(Salem)
J.G.バルヴィン作、パスポート・ゲームスタジオ(アメリカ)、3~7人用、12歳以上、90~120分、7,000円(税別)、6月上旬発売予定。
1692年、北米。ニューイングランド、セイラム村。とある事件をきっかけに、悲観的な空気が村を覆い、お互いがお互い疑う状況へと突き進んだ結果、セイラムの住人達は悪魔に魅入られた。悪魔は実際にいたとしか言いようがないが、それは村の人々に悪魔の魂が潜んだのではなく、悪魔の心が潜みこんだからであった。事態は次第に拡大し、数か月後には敬虔な清教徒たちの村を恐怖と、嘘と、狂信的な信仰が引き裂いた。セイラムの住人は今やわが身の周りにこそ地獄はあることを知ることとなった―。
プレイヤーは、自分たちの中に魔女が潜んでいると信じて行動する。セイラムの6人の住人を操作するが、そのうち3人は魔女なのだ。村から魔女を排除し、自分自身の秘密の住人を生き残らせなくてはならない。
ゲームはセイラムの狂気が最高潮に達した1692年6月から9月までの4ラウンドでプレイされる。各ラウンドには魔女狩りと魔女裁判が行われ、それに絞首刑が続く(実際のセイラムの魔女裁判では、この年4人が犠牲となったという)。
魔女狩りの時、プレイヤーは自分の住人以外の住人を牢へと送り込み、牢に送り込まれた自分の住人にはアリバイを用意する。毎ラウンドの終了時に牢に送られた住人は裁判を受ける。プレイヤーたちは協議して、だれを括り首にし、だれを釈放するのか決めなくてはならない。
最も的確に村人の中から魔女を選び出せたプレイヤーが勝者となる。
セイラムの魔女裁判事件で悲惨な目にあった実際の人物をモデルにした人物が42名登場し、リアルな背景が語られる。その後さまざまなホラー物の小説や映画に影響を与えた、歴史上もっとも有名な集団ヒステリー事件がテーマの、ちょっとマニア向けのゲームだ。
セイラム
クレイジー・カート(Crazy Karts)
C.A.ペレ作、ポータルゲームズ(ポーランド)、3~8人用、8歳以上、60分、7,000円(税別)、7月下旬発売予定。
家族でも遊べるチーム戦のレースゲーム。参加チームはドワーフ、エルフ、ミイラ、ゴブリン。各プレイヤーは個人ボードを受け取り、チームでの役割に従って、スピードアップ、修理、イニシアチブ、方向転換、ボーナス獲得(コースで拾う)、パワーアップなどを割り振る。しかしこのときチームメイトと口をきいてはならない。お互いに阿吽の呼吸で何をするつもりなのかを察して、自分がすべきことを計画しなくてはならないのだ。さもなければ、オカシナことが起きてしまうだろう。
一匹狼プレイヤー向けのルールもあるので奇数人数でもプレイ可能。コース、障害物コマ、パワーアップもたくさん入っていて、繰り返し遊べるゲームとなっている。
クレイジーカート
Youtube BoardGameGeekTV
飛行船の時代(Dastardly Dirigibles)       
J.デ・ウィット作、ファイヤーサイドゲームズ(アメリカ)、2~5人用、8歳以上、60分、3,000円(税別)、7月下旬発売予定。
高名な飛行船設計士だったフィネアス・エドモント・ホーンスワグル教授が引退し、プレイヤーはホースワグル工場の後継者として他のプレイヤーと競い合う飛行船技工士となる。
プレイヤーは9種類のスートがあるタロットサイズのカードをつなぐことで、自分自身の飛行船を建造する。毎回、飛行船のパーツを1つずつなげるが、全員が同じパーツをつなげなくてはならない。また、特殊カードを使ってアドバンテージを得たり、他のプレイヤー邪魔することもできる。
ゲームは、いずれかのプレイヤーが自分の飛行船を完成させたら終了。しかし、得点となるのは自分の飛行船のパーツで最も枚数の多いスートのパーツのみ。3ラウンドプレイして、もっとも得点が多いプレイヤーが勝者となる。
スチームパンク風のアートワークも映えるタロットサイズのカードと、ダウンタイムがないシステムでハイペースで進むカードゲームだ。

Posted in ゲーム賞

ゴールデンギーク賞2015に『パンデミック:レガシー シーズン1』

世界最大のボードゲームサイト「ボードゲームギーク(Boardgamegeek)」は本日、ユーザー投票によるベストゲーム「ゴールデンギーク賞(Golden Geek Awards)」を発表した。大賞には『パンデミック:レガシー シーズン1(Pandemic Legacy: Season 1)』が選ばれた。
ゴールデンギーク賞は2006年から始まり今年で10年目。これまで『ケイラス』『将軍』『アグリコラ』『ドミニオン』『ハンザ・テウトニカ』『ドミナント・スピーシーズ』『エクリプス』『テラミスティカ』『宝石の煌き』が大賞に選ばれている。ボードゲームギークのユーザー層を反映して、遊びごたえのあるゲーマーズゲームばかりが並ばれてきたが、昨年の『宝石の煌き』から傾向に変化がみられる。
今年大賞になった『パンデミック:レガシー シーズン1』は、ウィルス撲滅を目指す協力ゲームを、前回の結果を引き継いでプレイできるようにした作品。ゲームの展開次第で様々な追加要素がシークレットボックスから登場し、キャラクターの能力やゲームボード(世界の様相)、そしてルールまでもが書き換えられていく。「ナラティブ」という手法をとった新しさが受け、ボードゲームギークのレーティングで1位に上り詰めた。日本語版は昨年秋に発売されている。今回、大賞のほかにイノベーティブ、ストラテジー、テーマチックの3部門を受賞している。
今年からアブストラクト部門とキッズ部門がなくなり、アプリ部門が新設された。『世界の七不思議:デュエル』が2人ゲーム部門とカードゲーム部門で、『コードネーム』がファミリーゲーム部門とパーティーゲーム部門で受賞している。
【ゴールデンギーク賞2015】
ゲーム・オブ・ジ・イヤー:パンデミック:レガシー シーズン1(Pandemic Legacy: Season 1)
2人ゲーム:世界の七不思議:デュエル(7 Wonders: Duel)
アート&プレゼンテーション:ミステリウム(Mysterium)
カードゲーム:世界の七不思議:デュエル(7 Wonders: Duel)
拡張:チケットトゥライド:UK&ペンシルバニア(Ticket to Ride Map Collection: Volume 5 – United Kingdom & Pennsylvania)
ファミリーゲーム:コードネーム(Codenames)
イノベーティブ:パンデミック:レガシー シーズン1(Pandemic Legacy: Season 1)
パーティーゲーム:コードネーム(Codenames)
プリント&プレイ:デューン・ザ・ダイスゲーム(Dune: The Dice Game)
ソロゲーム:タイニー・エピック・ギャラクシーズ(Tiny Epic Galaxies)
ストラテジーゲーム:パンデミック:レガシー シーズン1(Pandemic Legacy: Season 1)
テーマチックゲーム:パンデミック:レガシー シーズン1(Pandemic Legacy: Season 1)
ウォーゲーム:チャーチル(Churchill)
ポッドキャスト:The Secret Cabal Gaming Podcast
アプリ:宝石の煌き(Splendor)
Boardgamegeek:2015 Golden Geek Award Winners