激ムズ神経衰弱『渡る世間はナベばかり』4月27日発売
アークライトは4月27日、漢字神経衰弱『渡る世間はナベばかり』をスイッチゲームズのレーベルで発売する。デザイン・中村誠、1~8人用、6歳以上、10~30分、1,000円(税別)。
渡「辺」、渡「邊」、渡「邉」、「なべ」の異体字24種を神経衰弱にした、悶絶必至の神経衰弱ゲームだ。作者である中村誠氏のツイッターでの紹介が12,000リツイートを超え、ネットはもとより、日テレ『スッキリ!!』や雑誌『日経MJ』など各種メディアでも取り上げられた、注目インディーズゲームが早速パッケージ版となる。
タイトルにある「渡る世間はナベばかり」のほか、「スピードナベばかり」「ナベカルタ」「おひとりさまでお待ちの渡ナベ様」と、合計4つの遊び方を収録。神経衰弱が難しすぎるときは、こちらで楽しむこともできる。
ナベ知識カードで「渡ナベ」にまつわる豆知識が得られるほか、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語のルールが付属しており、外国の方とも遊べる親切仕様となっている。
世界初のナベさんゲーム「渡る世間はナベばかり」(通称、渡ナベ)。ほとんどの人の予想通りだとは思いますが、遊び方はこちらになります。ご確認ください。#ゲムマ pic.twitter.com/Q2xxybodyc
— まこ (@macogame) 2016年1月23日
コードネーム(Codenames)
以心伝心のヒント
リーダーのヒントを元に、予め指定されたカードを当てるチーム対戦型のコミュニケーションゲーム。昨秋にチェコゲームズ出版から発売され、日本語版にもなっている。世界的に評価が高く、今期一番のパーティーゲームといえるだろう。
2チームに分かれ(奇数ならば同数でなくてもよい)、それぞれリーダーを1人ずつ決める。リーダーはヒントを出して、ほかのメンバーにカードを当ててもらう役目だ。
単語が書かれたカードが25枚並べられ、リーダーにだけ、当ててもらうカード(先攻9枚、後攻8枚)の位置が知らされる。カードを一通り確認した後、先行チームからヒント。
ヒントは「動物、2枚」というように、当ててもらいたいカードに共通することと、そのカードが何枚あるかをいう。これを聞いてメンバーは相談。「ウマは間違いなく動物だけど、ドワーフは人?」「動物とは言わないんじゃない?」
目星をつけたら、1枚ずつ指定して、当たっていれば自分のチームの色のカードが置かれ、続けて解答できる。相手チームのカードか中立のカードだったら、そのカードが置かれて、相手チームの番になる。
これを繰り返して、先に自分のチームのカードを全て当てれば勝ち。でも、25枚の中に1枚だけ暗殺者のカードがあって、そのカードを指定してしまうと即座に敗北となってしまう。リーダーは、暗殺者のカードを指定されないように最新の注意を払わなければならない。
7人プレイでリーダーを替えながら4ゲーム。1ゲームはだいたい15分くらいで終わる。2枚のヒントは易しいが、ビハインドしてくると3枚を狙わなければならなくなって、ヒントも飛躍してくる。tomokさんの「ハゲ散らかす、3枚」というヒントは「頭」「バー」「コード」(分かるか!)、私の「ライト兄弟、3枚」は「アメリカ」「エンジン」「ノベル」(最後はライトノベルにかけて)を狙っていた。そんな飛躍したヒントで大逆転できたときは嬉しい。ヒントを考えているのが結構難しいので、その間ダレるかと思ったが、相手チームが適当な茶々を入れて盛り上がった。
言葉のセンスが要求されるが、ルール説明がほとんど要らないので気軽に楽しめるゲームである。
最後は『エッセン・ザ・ゲーム』のタイルを使って遊んだ(『アグリコラ』のコマを使用して、羊さんチームと牛さんチームでプレイ)。25枚のボードゲームタイルを並べ、「ワーカープレイスメント、2枚」などとヒントを出すマニアックな遊び方である。こんな調子で、みんなが詳しいものがあればアニメでも音楽でも楽しめるだろう。
Codenames
V.フヴァチル/チェコゲームズ出版(2015年)+ホビージャパン(2016年)
2~8人用、14歳以上、15分