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F.グルーバー逝去、ドイツゲーム興隆に貢献

90年代のドイツゲームの興隆に大きな貢献を果たしたドイツ人ゲーム評論家F.グルーバー氏が18日、癌で逝去した。59歳だった。
『カタン』の作者K.トイバー氏が1993年に立ち上げたTMシュピーレにメンバーとして加わり、玩具会社のジンバ・トイズに紹介してゴルトジーバー・レーベルを生み出した。TMシュピーレがゲーム開発を担当し、『レーベンヘルツ』や『ミシシッピ・クイーン』など、数々の傑作が生まれた。
また同じ時期に、『カタン』の成功で急激に成長したコスモス社に入り、2008年までマーケティング・広報を担当。『カタン』シリーズを全世界に広めるのに大きな役割を果たした。
その後ドイツ年間ゲーム大賞の顧問を1年務めた後、マテル社に勤めていた。
spielbox:Fritz Gruber spielt nicht mehr mit
TGiW:TMシュピーレ―ドイツ・ゲームメーカーの系譜―

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ウィンドライダー・ゲームズ設立、第1弾は『ラー』

アスモデ・ノースアメリカは15日、ラスベガスで行われているゲーム製造者連盟(GAMA)トレードショーにて、新しいスタジオ「ウィンドライダー・ゲームズ(Windrider Games)」の設立を発表した。第1弾としてR.クニツィアの『ラー(Ra)』新版を今夏か今秋に発売する。
ウィンドライダー・ゲームズは、ファンタジーフライトのスタッフ4名が独立して立ち上げた。ファンタジーフライトは2014年にアスモデに合併した後、「ユーロ・クラシックス」シリーズを開始。第1弾『チグリス・ユーフラテス』、第2弾『サムライ』と、クニツィアの作品をリメイクしてきた。ウィンドライダー・ゲームズは、この「ユーロ・クラシックス」シリーズのスタッフで立ち上げたものと見られる。『チグリス・ユーフラテス』と『サムライ』は今後、ウィンドライダー・ゲームズのレーベルで取り扱われる。
ファンタジーフライトは『アーカムホラー』シリーズや『アンドロイド』シリーズなどのアメリカゲーム路線で棲み分けしていく模様だ。
アスモデ社は北米市場にファンタジーフライト、デイズオブワンダー、ウィンドライダーという3つのレーベルで展開し、さらに『カタン』と『ドブル』のライセンスも取得して全年齢に向けた強固な体制を築いている。
『ラー』は1999年にアレア(ドイツ)から発売され、『モダンアート』『メディチ』と並んでクニツィアの競りゲーム三部作に数えられる名作。日本ではニューゲームズオーダー社が昨年、オリジナルのデザインで日本語版を発売した。
WindRider Games