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サバンナ高橋茂雄氏と『コードネーム』

読売テレビで8月に放送された深夜トークバラエティ番組『にけつッ!!』で、お笑い芸人の千原ジュニア氏が『コードネーム』を遊んだ話を紹介した。テロップは「サバンナ高橋の家でやったカードゲームの話」。
千原ジュニア氏がたまたま飲み屋で会った高橋茂雄氏(サバンナ)の家で飲んだときの話。家にはたくさんのボードゲームがあり、「すっげぇ面白いのあって」と『コードネーム』を紹介した。夜中に2時間くらい遊んだという。
千原氏はゲームの内容を少し紹介して、その後ケンドーコバヤシ氏がこれにヒントを得た連想ゲームを出した。「謝罪」「落語家さん」という2つのキーワードから千原氏が答えたのは「(桂)文枝師匠」。正解は飲みに誘われていけなかった「桂三度」というオチだった。

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アニマルマインド(Animal Mind)

言わなかった理由
アニマルマインド
動物の商人たちが4種類の品物をやり取りして得点を競うカードゲーム。グループSNEコンテストの製品化第3弾である。嘘をついてはいけないのに、ブラフゲームのようなプレイ感があるミニマリズムにあふれた作品。
自分の前に「受取」「受取」「拒否」のカードを並べてスタート。手番には山札から商品カードを引き、そのカードを見てから誰かに渡す。商品カードは「ミルク」「毛皮」「卵」「ペット」の4種類で、数字は0か1か2。相手に渡すとき、種類か数字のどちらかを正直に言わなければならない。「卵です!」
相手は受け取るか拒否するかを選べる。受け取るなら「受取」のカードを裏にして(「拒否」の面になる)自分の前に表にしておき、拒否するなら「拒否」のカードを裏にして(「受取」の面になる)手番プレイヤーが自分の前に表にしておく。つまり、自分の前に3枚並んでいる「受取」「拒否」カードは、受け取る/拒否する権利を表す。3枚とも「受取」になったら必ず受け取らなければならないし、3枚とも「拒否」になったら必ず相手に返さないといけない。このルールが実によく効いている。
さて、商品カードは各自3種類までしかもてない。そのため4種類目を受け取ってしまうと、一番多く集めた種類のカードを全部捨てなくてはならなくなる。3枚とも「受取」になっていた場合、ほかのプレイヤーは4種類目を押し付けてくるだろう。そうならないように、「受取」「拒否」のどちらも残しておきたいが、それを見越してほかのプレイヤーが先に良くないカードを渡してくる可能性もある。「拒否」のカードを残すために受け取っておくか、それともリスク覚悟で受け取ってしまうかが悩ましい。
山札から決算カードが出てきたら得点計算。その時点で自分の前に並んでいるカードを、種類別に枚数×最後に置いたカードの数字で計算する。いくらたくさん集めても、最後に「0」のカードを押し付けられたら0点。これで駆け引きがさらに重層化する。
4人プレイで30分。「ペットです」「どうせ0でしょ?」「じゃあ拒否していいですよ」「0と見せかけて、取るつもりだったら2なのかな」……種類か数字のどちらかを言うとき、言なかったほうをどうして言わなかったのか考え始めると疑心暗鬼が始まる。「2です」「おっ、でも毛皮だったらバーストだから、毛皮? それともそれを恐れて拒否することを見越して、自分が集めているミルク? う~~ん」「安心して下さい、大丈夫ですよ」「って毛皮!」あーだこーだ言っては盛り上がり、めくっては盛り上がり。トップを数人で止めに行こうとして、逆に得点を伸ばしてしまったりもした。分かりやすいシンプルなルールと楽しいイラストから想像もつかない熱い駆け引きとダイナミックな展開を楽しむことができた。
アニマルマインド
デザイン・Cacio(樫尾忠英)/イラスト・佐々木亮/cosaic(2016年)
2~4人用/8歳以上/30分