オーストリアゲーム賞2017に『クマ牧場』
ウィーン・ボードゲーム・アカデミー(D.デ・カサン代表)は、今年のオーストリアゲーム賞「シュピール・デア・シュピーレ」(Spiel der Spiele)を発表し、クマの動物園作りゲーム『クマ牧場(Bärenpark)』が大賞に選ばれた。このほか、キッズ・ファミリー・友人・フリークの4つの部門でヒットゲームが発表されている。
オーストリアゲーム賞は、選考委員が予め候補作を絞り込み、最終的にゲーム経験の少ない人に遊んでもらってその評価で決めている。コアな愛好者が選ぶことが多いゲーム賞の中で、広く遊びやすい作品を選んでおり、ドイツ語圏のショップではドイツ年間ゲーム大賞に次いで影響力の大きい賞とされる。
『クマ牧場』はP.ウォーカーハーディング(オーストラリア)がデザインし、ルックアウトシュピーレ社(ドイツ)が制作したゲームで、さまざまなかたちのタイルを敷地に隙間なく配置してクマの動物園を作るパズルチックな作品。各タイルは先に取るほど点数が高く、ほかの人の状況を見て優先順位をつけていかなければならない。日本国内では輸入版が流通しており、日本語版も制作中となっている。
このほか、キッズ、ファミリー、フレンド、エキスパートの4部門で「ヒットゲーム」が3~4タイトル挙げられている。今年は各部門のベスト(simply the best)を選出していない。また大賞のほかにお薦めの特別賞として、アブストラクトゲーム「ギプフシリーズ」の最新作『リンク』が選ばれた。
【オーストリアゲーム賞2017】
大賞「シュピール・デア・シュピーレ」
クマ牧場(Bärenpark / P.ウォーカーハーディング / ルックアウトシュピーレ)→Banesto
キッズ部門ヒット
1,2,3-魔女ヨーイドン!(1, 2, 3 – Hex herbei!)
神秘の森(Der Mysteriöse Wald)
アイスクール(Icecool)→Amazon
ファミリー部門ヒット
クレイジーレース(Crazy Race)→Mobius
ドリームホーム(Mein Traumhaus)→Banesto
ナンバー9(NMBR9)
シャールック(Sherlook)
フレンド部門ヒット
センチュリー:スパイスロード(Century Die Gewürzstraße)→Amazon
ファーベルザフト(Fabelsaft)
ミクロワールド(Microworld)→Banesto
フリーク部門ヒット
ファーストクラス(First Class)→Mobius
グレートウェスタントレイル(Great Western Trail)→Amazon(8月)
テラフォーミングマーズ(Terraforming Mars)
特別賞
リンク(Lyngk)
・Der Östreichische Spielepreis:Spiel der Spiele 2017
KADOKAWA『電撃大王』にてボードゲームコミック連載スタート
本日発売のKADOKAWAのコミック誌『電撃大王』2017年8月号にて、ボードゲームをテーマにした学園コミック『遊びたがりの霧生(きりゅう)さん』が新連載となった。680円。
霧生さやかは品行方正・才色兼備な優等生。ただし、彼女にはたくさんのオトナと遊んでいる噂があるらしく……。ある日、そんな噂を耳にした同級生・高槻卓哉がひょんなことからさやかに連れて行かれたのは、オトナの集まる──「ボードゲーム会」???
原作・作画は月刊スピリッツで『共学高校のゲンジツ』 を連載中のさぬいゆう氏と伊丹澄一氏。今回も、高校生活をテーマにして、ボードゲームが登場する作品となっている。
作中で登場するボードゲームの解説コラムは、当サイトの管理人が担当している。第1話は、一世を風靡した国産ボードゲーム『枯山水』が登場する。
ボードゲームをテーマにしたコミックはほかに、『放課後さいころ倶楽部』が『ゲッサン』で好評連載中で、単行本が9巻まで発売されている。
【新連載情報】
新ボードゲーム漫画『遊びたがりの霧生さん』が
「電撃大王8月号」(6月27日発売)でスタートします。ボードゲームって楽しいんだよ! って漫画です。ゲーマーの方々はガチゲーマーの監修によるガチな盤面の応酬をお楽しみください。#ボードゲーム #遊びたがりの霧生さん pic.twitter.com/gXq0p4rMbi— クスノキ(電撃大王編集者) (@kusunoki_AMW) 2017年6月26日