テキサスで牧場経営『グレート・ウェスタン・トレイル』日本語版、8月5日発売
オリジナルは昨年秋にエッガートシュピーレ(ドイツ)から発売された。ゲームデザインは『モンバサ』などで人気が高まっているプフィスターが担当。シュピールのスカウトアクションで1位となったほか、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞推薦リスト、オーストリアゲーム賞フリーク部門ヒット、スイスゲーマーズ賞3位に選ばれ、今秋発表のドイツゲーム賞の入賞も確実視される作品だ。
19世紀のアメリカ合衆国で、プレイヤーはテキサスの牧場主となり、牛を育て、鉄道を利用して大都市カンザスシティへと出荷する。優秀な牛を育て上げ、いろいろな施設をうまく利用してスムーズに出荷しよう。腕のいいカウボーイや、職人や技術者を雇うことも必要になる。
手番にはカウボーイコマをカンザスシティに向けて進め移動先のアクションを行っていくが、デッキ構築あり、建物の特殊効果あり、目的カードなどの多様な得点方法ありと、ボードゲーム愛好者にはたまらない要素がてんこ盛り。手に汗握る決断の連続と、充実した戦略を楽しめる本格的なゲーマーズゲームだ。
内容物:ゲーム盤1枚、カード類120枚、タイル類150枚、木製コマ68個、コイン55枚、プレイヤーボード4枚、労働市場トークン1個、記録シート冊子1冊、ルール説明書1冊
※カードサイズ87mm×56mm
オーストリアゲーム賞2017に『クマ牧場』
ウィーン・ボードゲーム・アカデミー(D.デ・カサン代表)は、今年のオーストリアゲーム賞「シュピール・デア・シュピーレ」(Spiel der Spiele)を発表し、クマの動物園作りゲーム『クマ牧場(Bärenpark)』が大賞に選ばれた。このほか、キッズ・ファミリー・友人・フリークの4つの部門でヒットゲームが発表されている。
オーストリアゲーム賞は、選考委員が予め候補作を絞り込み、最終的にゲーム経験の少ない人に遊んでもらってその評価で決めている。コアな愛好者が選ぶことが多いゲーム賞の中で、広く遊びやすい作品を選んでおり、ドイツ語圏のショップではドイツ年間ゲーム大賞に次いで影響力の大きい賞とされる。
『クマ牧場』はP.ウォーカーハーディング(オーストラリア)がデザインし、ルックアウトシュピーレ社(ドイツ)が制作したゲームで、さまざまなかたちのタイルを敷地に隙間なく配置してクマの動物園を作るパズルチックな作品。各タイルは先に取るほど点数が高く、ほかの人の状況を見て優先順位をつけていかなければならない。日本国内では輸入版が流通しており、日本語版も制作中となっている。
このほか、キッズ、ファミリー、フレンド、エキスパートの4部門で「ヒットゲーム」が3~4タイトル挙げられている。今年は各部門のベスト(simply the best)を選出していない。また大賞のほかにお薦めの特別賞として、アブストラクトゲーム「ギプフシリーズ」の最新作『リンク』が選ばれた。
【オーストリアゲーム賞2017】
大賞「シュピール・デア・シュピーレ」
クマ牧場(Bärenpark / P.ウォーカーハーディング / ルックアウトシュピーレ)→Banesto
キッズ部門ヒット
1,2,3-魔女ヨーイドン!(1, 2, 3 – Hex herbei!)
神秘の森(Der Mysteriöse Wald)
アイスクール(Icecool)→Amazon
ファミリー部門ヒット
クレイジーレース(Crazy Race)→Mobius
ドリームホーム(Mein Traumhaus)→Banesto
ナンバー9(NMBR9)
シャールック(Sherlook)
フレンド部門ヒット
センチュリー:スパイスロード(Century Die Gewürzstraße)→Amazon
ファーベルザフト(Fabelsaft)
ミクロワールド(Microworld)→Banesto
フリーク部門ヒット
ファーストクラス(First Class)→Mobius
グレートウェスタントレイル(Great Western Trail)→Amazon(8月)
テラフォーミングマーズ(Terraforming Mars)
特別賞
リンク(Lyngk)
・Der Östreichische Spielepreis:Spiel der Spiele 2017