アラカルトカードゲーム賞2017に『ル・ポイリュ』
ドイツのボードゲーム専門誌『フェアプレイ』は本日、ウェブサイトにてアラカルト・カードゲーム賞2017を発表した。識者の投票によって、『グリッズルド(Le Poilus)』が1位に選ばれたほか、日本人作品『タイムボム』のドイツ語版『恐怖の古代寺院』が5位に入賞している。
『グリッズルド』は、CMON社から”The Grizzled(白髪まじり)”というタイトルで2015年に発売されたカードゲームのドイツ語・フランス語版。第一次大戦をテーマにした協力ゲームで、日本での一般発売はまだないが、昨年の受賞作『世界の七不思議:デュエル』と同様、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞で推薦リストに入っている。
2位はドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに入り、日本語版の発売も予定されている『フルーツジュース』、3位はボードゲーム版よりも重厚と評判の『炭鉱讃歌カードゲーム』が入った。日本人作品は一昨年の『街コロ』(1位)と『セイルトゥインディア』(4位)、昨年の『小早川』(8位)が入賞しているが、今年も『タイムボム』のドイツ語版である『恐怖の古代寺院』が5位に入賞した。
現在、ドイツ・エッセンで行われているボードゲームメッセ「シュピール」内のフェアプレイブースにて、表彰状がフェアプレイ誌の記者W.フリーベ氏(写真右)からスイーツゲームズのD.ジャコビー氏(写真左)に手渡された。
『グリッズルド』はフランスの出版社の製品であるため、ドイツでは流通が薄く、シュピール会場内でもほとんど販売されていない(管理人は3番ホール入ってすぐのSpieleburgで購入)。
【アラカルトカードゲーム賞2017】
1位:ル・ポイリュ(Les Poilus / F.リフォード&J.ドロリゲス / スイートゲームズ)
2位:フルーツジュース(Fabelsaft / F.フリーゼ / 2Fシュピーレ)
3位:炭鉱讃歌カードゲーム(Glück Auf! Kartenspiel / W.クラマー&M.キースリング / エッガートシュピーレ)
4位:フッチカート(Futschikato / F.フリーゼ / 2Fシュピーレ)
5位:恐怖の古代寺院(Tempel des Schreckens / 佐藤雄介 / シュミット)
6位:ドデリド(Dodelido / J.ゼメ / ドライマギア)
7位:ボーナンザ・デュエル(Bohnanza – Das Duell / U.ローゼンベルク)
8位:ファイブミニッツダンジョン(5-Minute Dungeon / C.レイド / コスモス出版)
9位:センチュリー:スパイスロード(Century: Die Gewürzstraße / E.マツウチ / アバクスシュピーレ)
10位:ミスティックベール(Mystic Vale / J.D.クレア / ペガサス)
・À la carte Preis 2017: Les Poilus aka The Grizzled
クマの動物園を作ろう!『クマ牧場』日本語版、11月下旬発売
ホビージャパンは11月下旬、クマの動物園を作るタイル配置ゲーム『クマ牧場(Bärenpark)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・P.ウォーカー=ハーディング、イラスト・K.フランツ、2~4人用、8歳以上、30~45分、4000円(税別)。
P.ウォーカーハーディング(オーストラリア)がデザインし、ルックアウトシュピーレ社(ドイツ)が発売。今年のオーストリアゲーム賞を受賞した(TGiWニュース )。
新しいクマ牧場ができ、その計画を担当する。ゴビグマ、シロクマ(ホッキョクグマ)、パンダ、コアラを適切に飼育するためには、狭いオリではなく、大きな運動場と広い厩舎も必要。しかし狭い用地にこれらを揃えるのは容易ではない。かぎられた土地を無駄なく活用して、価値の高いクマたちを飼育し、栄誉あるクマの像を設置しよう。
各プレイヤーはクマ牧場のプレイヤーボードに、さまざまなかたちの飼養場、厩舎、緑地タイルを組み合わせて並べる。厩舎と飼養場、それと完成した区画が得点になり、建設は早ければ早いほど高い。パズルチックで、時間も多くかからず、大人同士でもファミリーでも遊べるゲームだ。
内容物:用地ボード16枚、緑地タイル52枚、飼養場タイル12枚、厩舎タイル28枚、クマの像チップ16枚、契約タイル30枚、ストックボード1枚、ルールシートほか