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アズール(Azul)

ほしい色のタイルを取られた!
アズール
5色のタイルを集め、つながるように並べて得点するゲーム。『センチュリー:スパイスロード』をリリースしたプランBゲームズの2作目で、W.クラマーとの共作で知られるM.キースリングを起用した。厚めのプラスチックタイルを使った贅沢なコンポーネントと、イスラム風のモザイク模様が目を引く。
毎ラウンド、何枚かある皿に袋からランダムに引いたタイルを4枚ずつ載せる。手番にはそのうち1つの皿を選んで、そこから1色だけ取って自分のボードに置き、残りのタイルを中央に戻す。こうして中央に戻されたタイルからも1色選ぶことができる。
自分のボードにはタイル置き場として5つの列があり、1つの列は全て同じ色のタイルを置かなければならない。5つの列はそれぞれ1~5枚までタイルを置くことができ、それ以上取ってしまうと失点。
順番に取っていって場のタイルが全部取られたらラウンド終了。埋まった列のタイルを右に送り、得点を入れる。このとき、縦か横に連続してタイルを置くと得点が増えるので、つながるようにタイルを置くとよい。
再びタイルを補充して次のラウンド。誰かが横に一列タイルを揃えたらゲーム終了となり、縦の列を揃えるボーナスと、一色のマスを全部埋めるボーナスが入って合計得点を競う。
運の要素はなく、次のプレイヤーの狙っていそうなタイルを読んで先に取ったり、逆に取りたくないタイルを残してあげたりといった駆け引きがある。それと同時に、自分がどのタイルを取っていけば得点が高くなるかを考えなければならない。
シュピール会場で、プランBゲームズと合併したエッガートシュピーレのブースで4人プレイ。さくさくプレイで30分ほど。列を揃えてタイルを送ることを優先しすぎて、縦横につながらず得点が伸び悩んだ。karokuさんが縦の列を揃えて高得点を狙える態勢を整えているうちに、横の列を揃えたふうかさんが1位。
縦横をつなげて得点を増やすことを優先しても、タイルが揃わなければ送ることができない。場に残っているタイルは何か、そのうち何がなくなりそうかを観察して、状況判断していくのが面白い。情報は完全公開であるところは好き嫌いが分かれそうだが、言語依存がなく、ルールも直感的でよい。
Azul
ゲームデザイン・M.キースリング/イラスト・P.グーラン&C.クイリアムズ
2~4人用/8歳以上/45分

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シュピール’17:開幕

10月26日(木)、ドイツ北部の小都市エッセンにて、ボードゲームメッセ「シュピール(Spiel)」が開催される。期間は日曜日までの4日間で、学校の秋休み中ということもあり17万2千人の参加を見込む。
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35回目を迎え、ボードゲーム・カードゲームメインとしては世界最大のイベント。者数も50カ国1021団体から51カ国1100団体に増え、新作は1200タイトル以上、会場面積も64000㎡から72000㎡へと大幅に拡大。会場内では各ブースで新作を体験できるほか、世界大会、各種大会、ゲームデザイナーサイン会などが開かれる。
今年初の試みとして、革新的なボードゲームを顕彰する「イノシュピール(innoSPIEL)』を制定。先月ノミネートされていた『フルーツジュース』『リンク』『マジックメイズ』(TGiWニュース link)から、『マジックメイズ』が第1回目の大賞に選ばれ、ペガサスシュピーレの編集者が賞状と盾を受け取った。無言の協力ゲームという新しさに加えて、モジュール式で難易度を上げられるところが普段遊ばないプレイヤーにも向いているという。例年発表されているドイツゲーム賞は『テラフォーミング・マーズ』、ドイツキッズゲーム賞は『アイスクール』。
開会に先立って水曜日に行われた記者会見では、今年のトレンドとして「キッズ向け立体ゲーム」「日本テーマのゲーム」、去年に引き続き新作が多数発表されている脱出ゲームの新しい展開として「推理小説テーマのゲーム」などが紹介された。『セーフハウス』(モーゼス出版)をデザインした小説家セバスチャン・フィツェック氏らが登壇しインタビューを受けた。
ドイツのボードゲーム出版社協会は先月までの9ヶ月間でファミリーゲームの売上が前年比10%、カードゲームが4.5%、戦略ゲームが19%の増加であったことを報告。仕事帰りや放課後にボードゲーム(パーティーゲーム、スリラーゲーム)に触れる若者や学生が増えていると分析した。