クマの動物園を作ろう!『クマ牧場』日本語版、11月下旬発売
ホビージャパンは11月下旬、クマの動物園を作るタイル配置ゲーム『クマ牧場(Bärenpark)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・P.ウォーカー=ハーディング、イラスト・K.フランツ、2~4人用、8歳以上、30~45分、4000円(税別)。
P.ウォーカーハーディング(オーストラリア)がデザインし、ルックアウトシュピーレ社(ドイツ)が発売。今年のオーストリアゲーム賞を受賞した(TGiWニュース )。
新しいクマ牧場ができ、その計画を担当する。ゴビグマ、シロクマ(ホッキョクグマ)、パンダ、コアラを適切に飼育するためには、狭いオリではなく、大きな運動場と広い厩舎も必要。しかし狭い用地にこれらを揃えるのは容易ではない。かぎられた土地を無駄なく活用して、価値の高いクマたちを飼育し、栄誉あるクマの像を設置しよう。
各プレイヤーはクマ牧場のプレイヤーボードに、さまざまなかたちの飼養場、厩舎、緑地タイルを組み合わせて並べる。厩舎と飼養場、それと完成した区画が得点になり、建設は早ければ早いほど高い。パズルチックで、時間も多くかからず、大人同士でもファミリーでも遊べるゲームだ。
内容物:用地ボード16枚、緑地タイル52枚、飼養場タイル12枚、厩舎タイル28枚、クマの像チップ16枚、契約タイル30枚、ストックボード1枚、ルールシートほか
マジェスティ(Majesty: deine Krone, dein Königreich)
国の宝は人なり
建物に村人を配置して、小さな国の収入を競うゲーム。『宝石の煌き』のM.アンドレがデザインし、ハンス・イム・グリュック社(フランス)が発売したことで注目されている新作で、アークライトが日本語版制作を発表している。
各プレイヤーの前には7種類の建物があり、風車には粉屋、お城は貴族というようにそれぞれ対応する村人がいる。中央にランダムに村人が並んでおり、手番にはそこから1枚を取って自分の対応する建物に置く。
村人を置くとその建物が発動し、収入が得られる。収入額は村人の数が多いほど高く、ほかの建物と連動していることもあるので、累積させたり組み合わせたりして高収入を目指そう。
プレイヤーのインタラクションをもたらすのが、攻撃と防御である。誰かが兵舎に兵士を置くたびに攻撃が起こり、見張り塔に十分な見張りを置いていない人は村人をひとり病院に送らなければならない。病院送りになった村人は魔女で回復できるが、攻撃は頻繁に起こるので、見張り塔の防御がないと厳しいだろう。
中央からカードを取るときは、一番端が無料で、それ以降は取りたいカードの手前までコストとしてミープルを置かなければならない。攻撃カードと防御カードの両方が場に出ている場合、どちらを取るかで駆け引きが起こり、悩ましいところである。
場札がなくなったらゲーム終了で、最後に建物ごとに村人の数を数え、それぞれ1位のプレイヤーにボーナスが与えられる。しかし、置いてあった村人の種類の二乗がボーナスになるため、一点に集中しすぎるのも得点が伸びない。
4人プレイで30分。ミープルを惜しんで手なりでプレイしていたら、防御が疎かになって3人から攻撃を受けまくりボロボロ。その間に大金を稼げれば挽回できるかと思ったが、攻撃のたびに病院送りになるので、魔女の回復も追いつかなかった。防御を固めつつ、終盤に大金を稼いだふうかさんが1位。
どの村人を増やしていくかで戦略が異なり、プレイ時間の短さにもあっていろいろ試したくなるゲームである。さらに建物カードはA面とB面があり、難易度を上げることもできる。
Majesty
ゲームデザイン・M.アンドレ、イラスト・A.ハイトジーク
ハンス・イム・グリュック(2017年)
2-4人用、7歳以上、20-40分