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シュピール17:ラウタペリト

ボトルインプ(Bottle Imp)
ゲームデザイン・G.コルネット、イラスト・T.ヒペン
2~4人用、10歳以上、30分。
1995年にバンブス・シュピーレ出版から発売され、名作と名高いカードゲームがズィーマンゲームズ版以来の再版となる。日本語版が数寄ゲームズより発売予定。
どんな願い事でもかなえてくれるが、自分が買った値段よりも低い額で他人に売却しなければならず、死ぬまで持っていると地獄に落ちてしまうという悪魔の壺をテーマにしたトリックテイキングゲーム。基準点(最初は19)より低い数字を出すとトリックを取ることができるが、悪魔の壺も引き取らなければならず、基準点が下がっていく。最後に壺を持っていた人は、獲得したトリックが全部0点になるばかりでなく、最初に皆が1枚ずつ捨てたカードの点数だけ失点になってしまう。
数寄ゲームズ:ボトルインプ日本語版を発売します link
ネイションズ:ダイスゲーム アンレスト(Nations – The Dice Game: Unrest)
ゲームデザイン・R.ホカンソン&N.ホカンソン、イラスト・O.ヒーカラほか
1~4人用、14歳以上、20~40分、ストロングホールドゲームズによる英語版がホビージャパンより11月下旬、3600円(税別)で発売予定。プレイするためには『ネイションズ:ダイスゲーム』本体が必要で、こちらも第2版が7000円(税別)で同時発売される。
新たに8つの文明が加わるほか、ダイスを振るのがより挑戦的となる緑の新ダイス「アンレスト」、新たな効果を伴うスター付きの「ふり直し」能力、新たなボーナスタイル、最初にパスすることでボーナスを得られるようになるパスファーストタイルという4つの要素を加える。発展タイルが36枚追加されることで毎ゲームごとに変化が楽しめる。
スペース・フリークス(Space Freaks)
ゲームデザイン・M.ウィクストローム、イラスト・M.ライネ&H.タルカ
2~4人用、14歳以上、60~90分。
宇宙の闘技場で、大企業がスポンサーとなるチームを率い、敵チームと戦うボードゲーム。頭、体、右手、左手、足の5つのパーツを組み合わせて完璧なフリークを作り、観客から与えられたタスクを解決したり、敵のフリークを倒したり、基地を破壊したりして得点を競う。
ゴールドフィーバー(Gold Fever)
ゲームデザイン・D.S.ペダーセン、イラスト・T.ヒペン&J.カサネン
2~5人用、7歳以上、10~15分。
袋から金塊を引くお手軽な運試しゲーム。金塊を4つ引ければ勝ちだが、欲張りすぎると砂利が出てきてバーストしてしまう。

ビザンツ(Byzanz)
ゲームデザイン・E.オルネラ、イラスト・D.マテウス
3~6人用、8歳以上、45分。
2008年にアミーゴ社から発売され、アラカルトカードゲーム賞で『ドミニオン』に次いで2位となった競りゲームのリメイク。競りでカードを集めて、同じ種類が揃ったら得点になる。場札を競りで獲得していくが、5人ならはじめの人は5枚、次の人は4枚……と後になるほどカードが減っていく。しかし支払いに使ったカードは逆順でもらえるので、場札を見て適度に降りることも求められる。
このほか陣取りゲーム『ドクムス』の拡張セットドクムス:エレフェルの帰還(Dokmus – Return of Erefel)、自転車ゲーム『フラムルージュ』の拡張セットフラムルージュ・ペロトン(Flamme Rouge – Peloton)も発売される。

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ノイシュヴァンシュタイン城を訪問

エッセン・シュピールに参加する前に、今年はノイシュヴァンシュタイン城を訪問した。ベジエゲームズから発売され、日本語版にもなっている同名のボードゲーム(原題は”Castles of Mad King Ludwig”)の元になったお城である。
当初はライン川のほとりにあるのかなと思っていたが、調べてみるとはるか南、オーストリア国境近くにあることが分かった。フランクフルト国際空港からエッセンは北にあるので反対方向、しかも特急を含む3本の電車を乗り継いで6時間もかかる。空港に着いたのは16時、荷物を受け取って17時半の特急に乗り、遅延もあって乗り換えはダッシュ。最寄り駅のフュッセン(Füssen)に何とか到着したのは23時半だった。成田を出発してから19時間が経っている。
ノイシュヴァンシュタイン城からエッセン
ノイシュヴァンシュタイン城はフュッセン駅からバスで10分、ホーヘンシュヴァンガウ(Hohenschwangau)で降りて入場チケットを購入し、それから山を登ったところにある。観光名所のため非常に混雑し、チケットはネットで予約していかないと1~2時間も入れないことになる(お城の中に入らないのであればチケットは不要)。
ノイシュヴァンシュタイン城
チケットセンターからお城までは徒歩で約30分の山登り。バスや馬車も利用できるが、お城から少し離れたところまでしかいかない。また城内は急な階段を登らなければならないため、健脚でないと厳しい。道中は落ち葉を清掃するブロワー車が活躍していた。
馬ブロワー
城内は撮影禁止になっているが、それは豪華絢爛な絵画が多くの部屋の壁や天井を彩っているからのようだ。ノイシュヴァンシュタイン城は意外と新しく、1869年(明治2年)に建造が始まり、17年でおおよそ完成した近代建築である。それなのにどうしてお城なのかといえば、作曲家R.ワーグナーの楽曲やそのモチーフに傾倒した狂王ルートヴィヒ2世が、中世の騎士道にあこがれて作らせたものだからである。会場内では日本語の音声ガイド機が渡され、かなり詳しく説明を聴くことができた。
お城からの絶景は見事で、草原、修道院、湖、山と、ドイツのボードゲームに使われるモチーフが揃っていた。周囲にはいくつかお城があり、1日で回りきることは到底できない。今回は翌日もあったため、ホーヘンシュヴァンガウに滞在したのは4時間足らずであった。
景色
現地ではグリューワイン(温めた赤ワイン)を飲んだ後、帰りはミュンヘン空港でエアブロイのヴァイスビア(無濾過の白ビール)。デュッセルドルフまで飛行機で飛んで、エッセン到着は20時半。明日はいよいよシュピールのプレス日に参加する。
エアブロイ