フランス年間ゲーム大賞2024に『トリオ(ナナ)』、日本人初の大賞受賞
フランス年間ゲーム大賞選考委員会は日本時間の23日未明、カンヌ国際ゲーム祭にて、アスドール・フランス年間ゲーム大賞(As d’Or Jeu de l’année)を発表した。先月発表されていたノミネート作品(日本人2作品含む)の中から、アスドール(一般)部門に『トリオ(ナナ)』、エキスパートゲーム部門に『ラ・ファミリア』、キッズゲーム部門に『マイアドベンチャーパズル』、中級ゲーム部門に『ファーラウェイ』が選ばれた。
大賞に選ばれた『トリオ』は、宮野華也氏(Mob+)デザインによる『ナナ』のフランス語版。日本人作品が大賞に選ばれるのは初となる。自分の手札、他プレイヤーの手札、場札から同じ数字3つを連続で出すことを目指す。
エキスパートゲーム部門の『ラ・ファミリア』はイタリアマフィアの抗争を描くゲーマーズゲームで、日本語版は未発売。一昨年新設された中級ゲーム部門に選ばれた『ファーラウェイ』はカードを逆順に配置して得点パターンを作る探検カードゲーム。キッズゲーム部門の『マイアドベンチャーパズル』はジグソーパズルを外しながら謎を解いていく1人用ゲーム。
フランス年間ゲーム大賞の過去受賞作品は『アクロポリス』『世界の七不思議:建築家たち』『ミクロマクロ・クライムシティ』『オリフラム』『ザ・マインド』。ファミリーや一般をターゲットにしたライト寄りの受賞傾向となっている。
授賞式には、宮野華也氏が日本から参加し、日本の出版社に持ち込んで一般発売を断られたエピソードを披露し、遊んでくれた人やフランス語版発売元のカクテルゲームズ、日本語版イラストレーターの別府さい氏らに感謝の言葉を述べた。
Youtube:Cérémonie As d’Or – Jeu de l’Année – Festival International des Jeux de Cannes
マーダーミステリーゲーム『死に浸かるワイナリー』3月23日発売
グループSNE/cosaicは3月23日、マーダーミステリーゲーム『死に浸かるワイナリー』を発売する。ゲームデザイン:鯖井凌、アートワーク:タンサン、5~6人用、15歳以上、150分、3960円(税込)。
ゲームマスターなしでプレイできるパッケージ型オリジナルマーダーミステリーシリーズ第19弾。デザインは落語マダミス『優しい死神の席』が話題となった鯖井凌氏で、今度は1920年代フランス、ワイン製造所を舞台に殺人事件の謎を解く。
狂騒の都会から遠く離れた辺境の地の、とあるワイナリーで、1つのワイン樽が宙へ飛び上がった。それは、あなた達の目の前に落ち、はじけて壊れ、ワインと木片をぶちまける。めちゃくちゃになった現場を確認すべく、近づいたあなた達の目に飛び込んだのは……首と胴体が別れ、全身の毛を剃られている上に内臓まで抜かれている、裸の女性の、ワイン浸けの死体だった。
ゲームシステムはシンプルで、少しのスパイスが加えられている程度なので初心者でも遊びやすいが、内容は上級者まで楽しめるものとなっている。