Posted in 日本語版リリース

ウォレス&林『レイルウェイズ・オブ・ニッポン』日本語版、5月17日発売

railwaysnipponJ.jpgアークライトは5月17日、『レイルウェイズ・オブ・ニッポン(Railways of Nippon)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.ウォレス&林尚志&G.ドローバー、2~4人用、14歳以上、120分、6800円(税別)。

イーグルゲームズ(アメリカ)がキックスターターを経て昨年製品化したボードゲーム。同社の『レイルウェイズ・オブ・ザ・ワールド(レイルロード・タイクーン、2005年)』をコンパクト化したもので、2~6人だったプレイ人数を2~4人にし、日本マップを日本人デザイナーである林尚志氏(OKAZU Brand)が手がけた。1000人以上が12万ドル(1200万円)を出資している。

プレイヤーは鉄道会社の経営者となり、多くの利益を獲得するために自身の路線を拡大していく。都市と都市とを線路で繋ぎ、機関車をレベルアップさせ、貨物を遠くまで運んで利益をあげる。

M.ウォレスの作品を特徴づける債権の発行がこのゲームのポイント。タイミングを見計らって資金投入を行えば、事業を軌道に乗せられるだろう。しかし発行のしすぎは事業拡大の障害となるかもしれない。

日本マップは世界版より狭く、また収益も厳しく設定されているためよりシビアな経営が求められる。林氏のこだわりで、明治初頭の鉄道関係の有名人が史実の活躍に合わせて設定された偉人カードなど、独自のカードにも注目だ。

内容物:ゲームボード1枚、ルールブック1冊、収入/得点表1枚、機関車カード16枚、鉄道事業カード42枚、偉人カード10枚、早見表カード4枚、線路タイル164枚、新都市タイル16枚、貨物袋1枚、空き都市マーカー15個、プラスチック製機関車コマ100個(4色、各25個)、木製貨物キューブ125個(5色、各25個)、ゲーム用紙幣一束(額面3種類)、債権54枚(額面3種類)(※カードサイズ63×89mm)
railwaysnipponJ2.jpg

Posted in レポート

横浜関内のゲームカフェ「ぶんぶん」を訪問

交流会のお誘いを頂き、横浜・関内のゲームカフェぶんぶんを訪問した。関内駅はベイスターズの本拠地である横浜スタジアムの最寄り駅で、ユニフォームを着たファンを横目に南口から1分。ビルの2階がカフェになっている。
bunbun1.jpg
ゆったりとした広い店内。全自動麻雀卓やマッサージチェアもある
bunbun2.jpg
「重ゲー」コーナー。ボードゲームカフェにしては珍しく、重量級ゲームがよく立つ
bunbun4.jpg
重ゲー会、デザイナー会、ペット持込みのアニマル会、クイズ会、TRPG会など、毎日いろいろなイベントが行われている
bunbun5.jpg
ドリンクバーの下には公式キャラクター「ぶんぶん」ちゃんと、名物・三崎港直送のマグロ丼のデザイン
物議を醸した「ほらボド!」のぶんぶん会(リンク link)でもmomiさんが苦戦していたが、経営体制は結構ややこしい。税理士事務所、経営コンサルティングなどいくつかに分社化されているBUNグループの中に「BUNアミューズメント有限会社」があり、そこにゲームカフェぶんぶん関内南口店、経営を引き継いだ「とけいまわり」と「Gamez白楽」、今度オープンするゲームカフェぶんぶん湘南台店が属している。実は横浜の4つのボードゲームカフェを束ねる一大グループなのだ。イメージキャラクターの「ぶんぶん」ちゃんは、子どものためのお金の教室のために何年も前に作られた。
税理士でもあるBUNグループの代表・松村文子氏、経営コンサルタントでもあるゲームカフェぶんぶんのオーナー・岩渕靖弘氏をはじめ、スタッフはもともとボードゲーム愛好者だったわけではなく、「何か楽しいこと」(松村氏)を始めたくてたまたまボードゲームカフェを見学したのが開店のきっかけだったという。経営コンサルタントの観点からボードゲームカフェは「面白いビジネスモデル」であると岩渕氏はいう。
bunbun6.jpg
「総帥」松村文子氏と店内統括のまさや氏
ボードゲームにあまり力を入れすぎず、まず料理を充実させた。三崎港直送のマグロ丼(1000円)、カルボナーラ、日替わりメニューなど、松村氏のご令嬢で調理師資格をもつ「ゆり」さん(「ぶんぶん」ちゃんの考案者でもある)が料理を担当。クイズやTRPGにも力を入れているところがほかのボードゲームカフェにない特徴である。ここに集まった人たちがきっかけで早押しゲーム機の開発も進められている。
「思いつくものは全部やってみよう」という方針で、たまたま来店していた林尚志(OKAZU Brand)氏とコラボで『セイルトゥインディア』を再版。ゲームマーケットで発売し、その後店内や卸売も始める。次は『ひも電』で、その次にはオリジナルゲームの発売も計画しているという。TRPGのアンソロジーも製作し、大阪のゲームマーケットではボードゲームとTRPG別々のブースで出展した。また「よち工房」というブランドを立ち上げ、『ごい牌』『天九牌』も頒布している。
ゲームカフェは半日いても料金は1000円で、来客は1日平均60~70人ほどだというから、利益はまだ小さい。店舗を増やし、多方面に展開することで事業拡大を目指している。
bunbun3.jpg
「NoisyGals」さやか店長とゆりさん。
とはいえ店内は経営のことなど感じさせないアットホームな雰囲気である。それはNoisyGalsこと店長のさやかさんとゆりさんによるところが大きい。momiさんもたじたじのお2人、「ぶんぶん放送局」で動画を生配信している。


ゲームカフェぶんぶん
〒231-0031 神奈川県横浜市中区万代町1-2-3 座間不動産ビル2F
Tel:045-228-8254 / Twitter link / Web link
平日・土日祝:11:00~23:00/不定休