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KdS2015受賞『ブルームサービス』日本語版、10月11日発売

broomserviceJ.jpgアークライトは10月11日、魔女のポーション配達ゲーム『ブルームサービス(Broom Service)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.ペリカン&A.プフィスター、2~5人用、10歳以上、45~75分、5800円(税別)。
『魔法にかかったみたい(2008年)』のボードゲーム版として、2015年にアレア(ドイツ)から発売されたボードゲーム。同年にドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞し、翌年にはカードゲーム版にもなっている。
プレイヤーは魔女、ドルイド、採集民となって、強力な効果のポーション(魔法の水薬)を生成し、要望に応じて王国各地に届ける配達サービスの仕事をする。ラウンドごとに10枚の役職カードの中から4枚を選んで使用するが、カードには「勇敢な行動」と「臆病な行動」の2種類が記載されていて、どちらの効果を使用するか選択しなければならない。勇敢な行動は、失敗すると何も得られない分、成功すればより多くの報酬を得ることができる。臆病な行動は得るものは少ないが、失敗することがない。
手番には手札から1枚選んで出して2種類の行動のどちらかを選んだ後、順番にほかのプレイヤーも同じカードを持っていれば出し、2種類の行動のどちらかを選ぶ。1周して、最後に勇敢な行動を選んだプレイヤーと、臆病な行動を選んだプレイヤーが行動できる。
ゲームボード上には自分のコマが2つあり、森、山、丘、畑、湖という5つの地形を超えて移動していく。また各エリアにある塔は、配達できる飲み物の色が指定されている。カードを選ぶときは、ほかのプレイヤーがどこを目指しているか読み合って、かぶらないような選択をする。さらに毎ラウンドめくられるイベントカードや、地形に特殊効果をもたらす拡張ゲームも入っており、ゲームごとに新しい展開が生まれる作品だ。
内容物:両面仕様のゲーム盤1枚、プレイヤーコマ10個(5色)、ポーション60個(3色)、勝利点マーカー5個、役職カード50枚(5色)、イベントカード10枚、暗雲タイル24枚、魔法の杖タイル24枚、早見表タイル1枚、拡張ゲーム用嵐タイル8枚、拡張ゲーム用アミュレットタイル15枚(5色)、拡張ゲーム用山岳タイル5枚、拡張ゲーム用森林タイル6枚、拡張ゲーム用丘陵タイル6枚、ルール説明書1冊(※カードサイズ59×91mm)
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ホビージャパン、今秋の輸入ゲームリスト第1弾を発表

ホビージャパンは今秋に発売する予定の輸入ゲームのリスト第1弾を発表した。外国語版に日本語ルールが添付される。いずれも10月中旬発売予定。
10分盗賊:魔法使いの塔(10 Minute Heist: The Wizard’s Tower)
ゲームデザイン・N.シビッキー、イラスト・D.マティネッツ、出版社・デイリーマジックゲームズ(アメリカ、2017年)、2~5人用、14歳以上、10分、3000円(税別)。
魔法使いの塔に忍び込んで、お宝を盗み出すスピーディーなカードゲーム。宝物のカードを並べて作られた塔の上から侵入し、欲しいカードのある場所に水平に移動するか垂直に移動して、そのカードを獲得する。カードがない場所には移動できず、垂直に移動するときは上には移動できない。
順番に各自の盗賊コマを移動し、魔法の道具を使い、一番下の出口から脱出するまで、最も合計点数が高くなるように宝を集めることを競う。ほかのプレイヤーが狙っているカードの種類や、呪いがかかった宝に気をつけて。何を狙って、どの種類で優位を得て、どの種類でほかのプレイヤーを出し抜くか、短時間で濃密な駆け引きが楽しめる。

オシリスへの船出(Sailing Toward Osiris)  
ゲームデザイン・D.マッケンジー、イラスト・D.マティネッツ、出版社・デイリーマジックゲームズ(アメリカ)、2~5人用、14歳以上、60~90分、7800円(税別)。
亡くなったファラオのために、威光を讃える記念碑を建てるゲーム。古代エジプト第19王朝末期に実在したファラオ、ラムセス二世の死去にまつわる事実に着想を得て制作された。限られた資源と労働者の中、遺体を乗せた船がメン=ネフェルのオシリスの神殿に到着するまでに完成させなければならない。
システムはワーカープレイスメントとリソース管理、目的達成という、直接攻撃のないユーロスタイル。ゲームは4つの季節にわたってプレイされ、各季節に労働者を袋から引いて、さまざまなアクションに従事させる。スフィンクスやオベリスクや塔門など、王の威光を高める適切な建築物を河畔の適切な箇所に建造する。建造物を作れば作るほど資源の生産は少なくなり、将来の建造物も少なくなる。最後の季節が終わるまでに、十分な資源か、建造する土地を確保しておかなければならない。
手番中にはアクションを1つ実行するだけなので待ち時間も短く、的確なタイミングに重点を置いた戦略性の高い作品。先のファラオを讃える偉業を成し遂げて、次のファラオとなるのは誰か。

タワー・オブ・マッドネス(Tower of Madness)
ゲームデザイン・C.コヴァート、出版社・スマーク&ダガー(アメリカ)、3~5人用、14歳以上、30~45分、9000円(税別)。
クトゥルフ神話がテーマの豪華なギミックを使ったパーティーゲーム。語るもおぞましい恐怖を、理性を失うことなく探索し、世界が終末を迎える前に、異界へと通じる超常的な”門”を見つけ出し、封印して人類を救おう。
4色の理性(マーブル)が詰め込まれた30cmの高さの立体の時計塔が付属。その4面からは、この世ならざる者の触手が無数に(30本)生えており、ダイスを振って探索に失敗したら触手をタワーから抜かなくてはならない。その結果落ちてきたマーブルが、キャラクターの被る探索失敗の結果となる。マーブルによっては探索の値に追加して呪文や知識を得ることができるが、狂気に陥ることも。しかも唯一の破滅のマーブルが落ちてしまったら、大いなるクトゥルフは目覚め、人類は終末を迎えてしまう。