Posted in 日本語版リリース

和のアイテムを集める『ラビリンス・ジャパン』6月9日発売

カワダは6月9日、定番ルートビルディングゲームの日本版『ラビリンス・ジャパン(Labyrinth)』を発売する。ゲームデザイン・M.J.コバート、2~4人用、7歳以上、20分、4000円(税別)
1986年にラベンスバーガー社(ドイツ)から発売され、今日に至るまで版を重ねてきたロングセラーが日本テーマでローカライズされた。日本語版が制作されるのは『ラビリンス』『マスターラビリンス』に続き3回目。タイルを差し込んで道路をつなげ、自分の手札に指示されたアイテムを集める。
盤面には道路タイルが格子状に並べられており、各プレイヤーの自動車は四隅からスタートする。手番にはタイルを1枚、外側から差し込んでルートを変更し、自分の自動車を道路がつながっている限り移動する。手札で指示されたアイテムの描かれたタイルまで進んだら手札を公開し、次の手札へ。こうして手札全てのアイテムを集め、最初にスタートに戻ったプレイヤーが勝利する。
日本版にあたってはマップが自動車の道路になっているほか、アイテムも兜、扇、寿司など和風で統一されており、これまでと違ったプレイ感になりそうだ。

Posted in あ行 

ウッドランド(Woodlands)

守れなかった赤ずきん
woodlands.jpg
赤ずきん、ロビンフッド、アーサー王、ドラキュラという4つのストーリーに沿って、道をつないだり分断したりするタイル配置ゲーム。今年のドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに選ばれた。デザイナーはスイス人、イラストは『ツクヨミ:落ちた満月』のメルティカット。
毎ゲーム1つのストーリーを行い、4ステージを順番に進めていく。各ステージで使うのは、ところどころにキャラクターが印刷された透明シート。これを真ん中に置き、全員同じ内容の道タイルをもってスタートする。
砂時計をひっくり返しての同時プレイで、タイルを自分のボード上に3✕3枚並べるのだが、中央にある透明シートを見て、どのキャラクターをどこにつなげるかすばやく判断しなければならない。例えば赤ずきんの第1ステージは、赤ずきんが道中できるだけたくさんイチゴを集めてゴールに辿り着くようにする。道が途中で行き止まりになっていたり、イチゴが森の中に入ったりするとその分だけ得点が下がる。
砂時計が2回落ちたらステージ終了で、順番に透明シートを取って自分のボード上に載せ、得点を計算する。全員の得点計算が終わったら次のステージへ。
ステージが進むごとに難易度は上がる。赤ずきんの第2ステージは毒キノコのあるところを通ったら失点、第3ステージはウサギをキツネから守れなかったら失点、さらに宝石や宝箱など要素も増える。最終の第4ステージは、オオカミが登場するのでおばあちゃんと赤ずきんのいる道から隔離し、かつ猟師と同じ道に誘導して退治してもらわなければならない。
宝箱はカードを引いてその指示に従う。他のプレイヤーに宝石を捨てさせたり、利き手と反対の手でタイルを置かせたり、自分だけ使える特殊な道タイルが手に入ることもある。
赤ずきんを4人プレイで20分ほど。第1ステージはほぼ満点だったが、ステージが進むごとに難易度が上がり、最後のステージは、ほとんどの人が狼に食べられて無得点。冷静に考えればそれほど難しくはないのだが、同時プレイで制限時間があるために焦ってミスが出る。ロビンフッド以降のストーリーがうまくできるか不安だが、その分チャレンジしがいがあるというものだろう。
Woodlands
ゲームデザイン・D.フェア/イラスト・F.メルティカット
ラベンスバーガー出版(2018年)
2~4人用/10歳以上/20~40分