無言で通じ合う『ザ・マインド』日本語版、11月8日発売
アークライトは11月8日、協力ゲーム『ザ・マインド(The Mind)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・W.ヴァルシュ、2~4人用、8歳以上、20分、1800円(税別)。カードのテキストはドイツ語だが、言語依存はない。
無言でタイミングをはかってカードを出すという異色のカードゲーム。切れ味の鋭いカードゲームを連発しているニュルンベルガー・シュピールカルテン社(ドイツ)から今春発売された。今年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされ、革新的な作品に送られる「イノシュピール」にもノミネートされ、作者ヴォルフガング・ヴァルシュの名を業界に轟かせた。
プレイヤーは1つのチームとなり、各自の手札をカードの番号が昇順になるように捨て山にプレイしていく。手番はなく、「いまが出すべきタイミングだ!」と思ったら出す。ゲームが始まったら無言を通さなければならず、誰がいつ出すかは相談できない。
出た順番が違うとヒットポイントを失い、規定のヒットポイントがなくなったら全員の敗北。ラウンド(レベル)ごとに指定された枚数プレイしきるとクリアとなり、次のレベルへと進んでいく。レベルごとに手札の枚数が増えていき、クリアするのは難しくなるだろう。全員が一番低い数字のカードを捨てられる手裏剣カードの使いどころも鍵となる。
ほかのプレイヤーとの心のシンクロと、集中力が要求される革新的なゲームだ。
内容物:数字カード100枚、レベルカード12枚、ヒットポイントカード5枚、手裏剣カード3枚、ルールシート1枚
シュピール’18:モーゲル出版
出展3年目となるドイツのカードゲーム出版社。昨年の『ランスロット』(TGiWレビュー)に続き通算5タイトル目の新作を発表する。
ベルラッティ(Belratti)
ゲームデザイン・M.ロート、イラスト・A.エールディヒ、M.パツコウスキ、3~7人用/9歳以上/20~45分。
贋作家のベルラッティは、何十年にもわたって得意な才能を発揮し、ほかの画家の作風で絵を描いていた。美術界を騙し、どんな画家の画風を盗んでいた。そのうちベルラッティは、贋作を美術館に送り込むことを考える。美術館長のネコが、美術館に2部屋増設するというのである。そのため画家のフクロウに絵画の調達を依頼した。そこで注意しなければならない。ベルラッティは今回も巨匠の贋作を押し付けようとするだろう。ベルラッティがネコとフクロウを騙せるかどうかは、あなた方にかかっている。
今年のヒッポダイス・ゲームデザイナーコンテストで1位に選ばれた協力ゲーム。プレイヤーはネコ役とフクロウ役となり、カード2枚をめくって今回のテーマが発表される。ネコ役が何枚出すかを決め、今回のテーマに当てはまる絵をフクロウ役が手札から出す。そこに山札からカード4枚を混ぜ込み、表にして、ネコ役がフクロウ役が出したものか山札から出た贋作かを判別。テーマも合っていれば全員に1点、贋作を除外できなかったらベルラッティに1点が入る。ベルラッティが6点取った(6回ミスした)時点で、得点に応じて成績を決める。
カードにはサッカーボール、羽根、テント、ハンマーなどが描かれており、絵と絵の関連付けがプレイヤー間で一致するか問われるコミュニケーションゲームだ。
・Mogel Verlag: Belratti