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大きくなって敵を食べる『パックンギョ!』日本語版、8月9日発売

LittleBigFishJ.jpgアークライトは8月9日、『パックンギョ!(Little Big Fish)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.ペレズ&I.ポロウチャイン、イラスト・D.コルボック、2人用、8歳以上、15分、2900円(税別)。
ザ・フライングゲームズ(フランス)が2017年に発売した作品。大中小の魚を移動させ、相手の魚を先に5匹食べることを目指す。魚たちは自身より小さい魚しか食べることができないため、海に漂うプランクトンを食べて大きくなってから、相手の魚に接近する。しかし大きくなると沈没船の間を通ることができず、遠回りをしなくてはいけません。さらに海には危険はつきもので、漁師に釣り上げられてしまったり、突然渦巻が発生して相手の魚との距離が変わってしまうこともある。
手番には、自分の魚1匹を2マス動かすか、2匹を1マスずつ動かす。プランクトンのいるマスに入ればサイズが大きくなり、産卵のマスに入れば新たな魚を投入できる。「?」のマスはタイルを引いてみてのお楽しみ。アブストラクト色の強いゲームだが、モジュラーボードで展開も毎回異なるようになっている。弱肉強食の世界で困難を乗り越え、成長しながら相手の魚をパックンと食べてしまおう。
内容物:ゲームボード4枚、さかなコマ24個、プランクトンマーカー8個、びっくりトークン8個、ルール説明書1冊
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クニツィア氏、中国のボードゲームデザインコンテストを辞退

ヨカゲームズ(游卡桌游、中国)が現在行っている「世界オリジナルボードゲームデザインコンテスト(World Original Design Contest of Board Game、以下WODC)」について、審査員のひとりだったR.クニツィア氏(ドイツ)が、同社の知的財産権侵害を理由に審査員を辞退し、ツイッターでこのコンテストに参加しないよう呼びかけている。
WODCは今年初めて開催されるもので5月に要項が発表され、先月22日に応募が締め切られている。今年12月に結果が発表され、大賞には3000ドルの賞金が贈られることになっている。審査員にはR.クニツィア氏のほか、カナイセイジ氏と健部伸明氏も名前を連ねていた。
クニツィア氏のツイートによると、主催のヨカゲームズは『ロストシティ』や『バン!』などのコピー商品を販売してきたといい、知的財産権を軽視するヨカゲームズに審査員として協力することはできないとしている。さらに「世界のボードゲームデザイナーのみなさん、未発表のデザインを誰と共有するか、慎重に考えましょう。ボードゲーム業界の黒い羊に気をつけてください!」といってすべての人にこのコンテストに参加しないことを呼びかけている。


WODCについては開始直後からBGGで応募作品の権利の所在(デザイナーはいつまで応募作品を外部に出せないのか)について不備が指摘されており、ヨカゲームズの『三国殺』のルールが『バン!』と類似し、版元であるダヴィンチ社(イタリア)と係争になっていたことから信用できないコンテストであるという声も寄せられていた。
これを受けて日本人審査員の健部伸明氏とカナイセイジ氏も審査員を降りることを相次いで表明しており、大半の審査員を失うことになったコンテストの行方は不透明となっている。
Yoka Games:ボードゲームデザインコンテスト