『はぁって言うゲーム』11月23日幻冬舎から一般発売
幻冬舎は11月23日、声と表情でニュアンスを伝えるコミュニケーションゲーム『はぁって言うゲーム』を発売する。ゲームデザイン・米光一成、企画・白坂翔、3~8人用、8歳以上、15分、1600円(税別)。
オリジナルはゲームマーケット2017春に「米光と優秀なゲームデザイナーズ」から発表された同タイトルの作品。今春にJELLY JELLY CAFEがリメイクして『ベストアクト』というタイトルで発売し、さらに今回新しいお題を加えて再構成された。
お題カードが「はぁ」だった場合、怒りの「はぁ」、とぼけの「はぁ」、感心の「はぁ」など各プレイヤーに異なるシチュエーションが割り当てられ、身振り手振りを使わずに声と表情だけでお題を表現し、お互いにどの「はぁ」を演じているか当て合う。
お題は「えー」「なんで」といった一言のほか、セリフのない「寝顔」「ウィンク」などの仕草や、「早口言葉」「自己紹介」など30種を収録。思わぬ表情や表現が飛び出して盛り上がるパーティーゲームだ。
幻冬舎は今年9月に『タギロン』、今月に『ラブレター』を発売しており、3ヶ月連続でライトな人気作品を発表することになる。書店でも取り扱われるので、一般層への拡大が見込まれる。
・幻冬舎edu:はぁって言うゲーム
アライアル(Arraial)
すき間のないパーティー会場には客が来る
テトリス型のピースをパーティー会場に埋め込んで、お客さんをたくさん集めるパズルゲーム。メボゲームズ(ポルトガル)の作品で、シュピール’18で発表された。ダイスタワーのT.ヴァーセル氏が「ローゼンベルクのパズル三部作よりも好き」とレビューしている。タイトルはポルトガル語で「フェアー」の意味。テトリスピースに描かれた楽しそうなパーティーピーポーが、パズル特有の重苦しさを解消している。
中央に回転テーブルがあり、3枚のカードが載っている。手番には90度回すかカードを取るかを3回でき、カードを取ったら対応するテトリスピースを、その向きで自分のボードに配置し、場札から回転テーブルに補充して次の人の手番となる。
同じ色のピースが2枚つながったら客が1人来て、色別に最も多くピースがつながっているプレイヤーにはカップルがやって来る。また横一列つながっても白の客が1人やってきて、最後にこれらの人数で勝敗を競う。
カードの山札がなくなるとラウンド終了で、上にあるバーが2段下りてくる。これがテトリスピースにぶつからなければ、白の客がパーティーに加わり、その分バーを押し上げてくれる。このルールがあるために、何でもたくさんピースをとって隙間だらけに置いてあると後で苦しくなるだろう。3ラウンドでゲーム終了。
場札から回転テーブルへの補充が重要で、次のプレイヤーの状況を見て置きにくそうなものを選ばなければならない。どのカードを補充するかは運の要素もあり、また回転することでたいていのピースは入るため、インタラクションは重苦しくない。楽しくプレイできた。
Arraial
ゲームデザイン・N.B.センティエーロ&P.ソレダーデ
イラスト・N.サライヴァ
メボゲームズ(2018年)
1~4人用/8歳以上/30分
テンデイズゲームズが取扱予定(?)