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シュピール’18:ドイツゲーム賞授賞式

エッセン・シュピールの開催前夜祭として、業界関係者を招いての毎年恒例のドイツゲーム賞とイノシュピールの受賞式が行われた。結果はすでに9月に発表されており(TGiWニュース link)、入賞したデザイナーと出版社代表を招いての授賞式である。
主催のフリードヘルム・メルツ社のD.メツラー氏、イノシュピールのプレゼンターであるエッセン市長R.イェリネック氏が挨拶した後、まずはイノシュピールから。金の羽根・模範ルール賞に代わって昨年から制定された賞である。昨年の『マジックメイズ』に続いて受賞したのは、本物の氷を使う『クールランニングス』。選考したドイツのボードゲームブロガー・ポッドキャスターも登壇した。
そしていよいよドイツゲーム賞の授賞式。10位から順に発表され、それぞれデザイナーと出版社代表が登壇して賞状を受け取る。
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4位までの受賞者。2タイトルが入賞したW.ヴァルシュ氏は欠席。ローゼンベルクも、クニツィアも、フリーゼも入賞せず盛り上がりはいまひとつ
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1位を受賞した『アズール』では、デザイナーのM.キースリング氏(右)、プランBゲームズのS.グラーヴェル氏(左)、ペガサスシュピーレのA.フィンカーナーゲル氏(中央)が登壇
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3位以上の入賞者と、イノシュピール、ドイツキッズゲーム賞『メモアァール!』の入賞者
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最後にW.クラマー氏が登壇し、アミーゴ社で長く編集者を務めてきたU.メルター氏に長年の功労の讃え賞状と記念品を贈呈
授賞式は全体的に長めで、全部終わって食事となったのは開始後90分経っていた。たまたま隣りに座ったのがドイツのボードゲーム専門誌『フェアプレイ』のW.フリーベ氏だったので受賞したゲームのことなどをちょっと話す。くつろいだひと時が夜遅くまで続いた。

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シュピール’18:開幕

10月25日(木)、ドイツ・エッセンにて、世界最大のボードゲームメッセ「シュピール(Spiel)」が開催される。日曜日までの4日間で18万人の参加を見込む。
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36回目を迎え、ボードゲーム・カードゲームメインとしては世界最大のイベント。出展者数も昨年の1100団体から1150団体(50カ国)に増え、新作は1400タイトル以上、会場面積も72000㎡から80000㎡へと大幅に拡大。今年は韓国、台湾、フランス、イギリス、インドネシアからの出展者が共同でブースを開く。さらに今年はボードゲームの国際市場についてパネルディスカッション「ドイツと世界は未来にどのように遊ぶのか」が開かれる。
革新的なボードゲームを顕彰する「イノシュピール(innoSPIEL)』は昨年に続き2回目。先月ノミネートされていた3タイトル(TGiWニュース link)から、『クールランニングス』が第2回目の大賞に選ばれた。本物の氷を使い、ゴールまで溶かさないように運ぶゲームで、ラベンスバーガー社から発売されている。
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開会に先立って水曜日に行われた記者会見では、今年のトレンドとして「協力ゲーム」の新作が増えているといい、プレイヤーの決定によってルールやコンポーネントが変わる「レガシーゲーム」も注目されるとした。『ウンコアラーム(マテル)』と『うんちしたのはだれよ!(ペガサス)』では紹介した主催のD.メツラー氏が「またクソゲー」と笑いを誘う場面も。
ドイツのボードゲーム出版社協会は先月までの8ヶ月間でボードゲームの売上が前年比16%、ファミリーゲームについては33%の増加であったことを報告。自宅でひとりで過ごす生活パターンが増えている昨今、社会的なつながりを作るものとしてボードゲームの可能性が見直されているとした。
Internationale Spieltage SPIEL’18