日経プラス1でボードゲームランキング再び
今朝の日本経済新聞「日経プラス1」の何でもランキングコーナーに、テーブルゲームランキングが掲載された。ボードゲームが取り上げられるのは2012年以来6年ぶり。東日本大震災後の節電ブームから再び、マスコミでボードゲームが頻繁に取り上げられるようになっている。
選者はボードゲーム専門店の店長、大手通販・玩具店の担当者、ボードゲームカフェバーのオーナーなど14名。前回は子ども向けと大人向けに分け、それぞれ『ドブル』と『ラミィキューブ』が1位となっていたが、今回は主にカードを使う「カードゲーム」と、主に盤やコマを使う「ボードゲーム」に分けて、「初心者でもルールが分かりやすい」「場が盛り上がる」という観点で投票・集計した。
結果、「カードゲーム」で1位となったのは『ナンジャモンジャ』、「ボードゲーム」で1位になったのは『ブロックス』。前回のランキングからは唯一、『ガイスター』がランクインした。予定調和的にバラエティ豊かな作品が並ぶ。
各ゲーム紹介では選者の短評が入っている他、記事の中では東日本大震災の後、SNSや動画などデジタルツールの浸透により裾野が広がっていると分析。先週末に行われたゲームマーケット2018秋や、エッセン・シュピールといった愛好者イベントも紹介されている。
6年前のボードゲームランキング記事がきっかけでボードゲームが趣味になったという人も聞く。今回のランキング記事もまた、大きい写真でコンポーネントの魅力が伝えられており、新しい愛好者が生まれそうだ。
【NIKKEIプラス1 何でもランキング】
ボードゲーム
1位:ブロックス(3024円/マテル・インターナショナル)
2位:テレストレーション(4860円/テンデイズゲームズ)
3位:クアルト(6480円/キャストジャパン)
4位:ガイスター(2800円/メビウスゲームズ)
5位:ブラフ(4536円/アークライト)
カードゲーム
1位:ナンジャモンジャ(1400円/すごろくや)
2位:ハゲタカのえじき(1500円/メビウスゲームズ)
3位:キャプテンリノ(1728円/すごろくや)
4位:ドブル(1944円/ホビージャパン)
5位:インカの黄金(3024円/アークライト)
クリスマス、お正月はホームパーティーというみなさん。食事の後はゲームで盛り上がってみませんか?日本経済新聞の土曜版「NIKKEIプラス1」。今回の何でもランキングはテーブルゲームです。 pic.twitter.com/MsNoz0vkzi
— NIKKEIプラス1 (@nikkei_plus1) 2018年12月1日
石を移してなくそう『マンカラ・カラハ』11月23日発売
幻冬舎は11月23日、木製アブストラクトゲーム『マンカラ・カラハ』を発売した。監修・日本レクリエーション協会、2人用、8歳以上、10~15分、2200円(税別)。
紀元前発祥で、アフリカから中近東・東南アジアにかけて遊ばれてきた伝統ゲーム『マンカラ』(別名『カラハ』)の普及版。ポケットをひとつ選び、そこに入っている石をとなりのポケットから1個ずつ移していって、自分の陣地の石を全てなくすことを目指す。S.フェルトの『トラヤヌス』(2011年)ではこのシステムが用いられている。
簡単なルールながら運の要素はなく、先の先を読むガチプレイで楽しむもよし、カラフルなコマを愛でつつ気軽にフィーリングで遊んでもよし。遊び方ガイドには「マンカラ・ベーシック」を含む4種類の遊び方が掲載されており、変化もつけられる。ゴムバンドで蓋をロックすれば持ち運びもしやすい。
幻冬舎は今秋から『タギロン』『ラブレター』『はぁって言うゲーム』とボードゲームを立て続けにリリースしており、書店でも取り扱われるので、一般層への拡大が見込まれる。
内容物:ボード1台(ゴムバンド付)、石50個(予備2個含む)、遊び方ガイド1冊