黄金虫を囲んで集めるタイル配置ゲーム『スカラビア』日本語版、2月7日発売
アークライトは2月7日、『スカラビア(Scarabya)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・B.カタラ&L.モーブロン、イラスト・S.オーブリン、1~4人用、8歳以上、15~20分、4000円(税別)。
ブルーオレンジゲームズ(フランス)が昨夏発表したタイル配置ゲーム。デザイナーはモーブロンと『キングドミノ』のカタラで、共作では『ミスタージャック』『ポケット・マッドネス』『ダイス・スター』などの作品がある。古代文明「スカラビア」の遺跡で発見された黄金虫をタイルで囲んで集める。
各自プレイヤーボードがあり、引いたカードで指示された形のテトリス型タイルをそこに配置する『テイクイットイージー』『カルバ』方式。プレイヤーボードに予め印刷されたスカラベを、4マス以下のエリアで囲むことで得点になる。4マスちょうどで囲んだ場合が最も得点が高く、小さいエリアになるほど低い。
タイルは隣接しておいていかなければならず、またところどころにある岩石には置けないため、あちら立てればこちら立たずのパズル思考が求められる。さらに共通のボードを使う2人用特別ルールや、文明の末裔となってスカラベを隠して発掘調査を阻止する1人用ルール」も収録されており、少人数でも楽しめるようになっている。
内容物:キャンプタイル48枚(4色×12枚)、遺跡ボード16枚(4色×4枚)、発掘現場枠4枚、岩石コマ32個(4色×8個)、スカラベトークン72個(1点、2点、3点、4点各18個)、指示カード12枚(カードサイズ60mm×90mm)、ルール説明書:1冊
適当なカンケイ(Qui Paire Gagne)
新しいカンケイの発見
11枚のいろいろな写真からペアを作り、ほかのプレイヤーと合わせるコミュニケーションゲーム。直感・フィーリングで選んだものがほかの人と合うと嬉しい。
毎回、場の1~11番に写真カードがセットされる。写真は脈絡がないが、それが何であるかはだいたい分かるぐらいとなっている。砂時計が落ちるまで、全員一斉に、手札の番号カードで関係していると思えるペア5組と、余り1枚に分ける。
砂時計が落ちたら答え合わせ。順番に自分が作ったペアを発表し、同じペアを作っている人がいたら得点。余り1枚も、同じものを選んでいた人がいたら得点となる。これを4ラウンド行って合計得点の高い人が勝つ。
答え合わせのときに、なぜそのペアにしたのかを語り合って突っ込み合うのが楽しい。「ハエとコアラ。同じ生き物だから」「?」「オバケとコアラ、目がかわいいから」「?!!」奇想天外と我田引水に驚きと笑いが起こる。
しかしそこで語り合ったことはゲームに関係ないものではない。ほかの人がどんな発想でペアを選んでいるかが、次のラウンドのヒントになる。形で選びがちな人、色で選びがちな人、カテゴリー、名前……事実、ラウンドが進むにつれて得点が上がっていくのは、フィーリングの寄せ合いが起こっているからだろう。しかもそれが言葉によるものばかりとは限らない。
ルール説明はほとんど要らず、1ラウンド目でゲームの肝が分かり、2ラウンド、3ラウンドと進むに連れて新しい発見があり、掴めたと思ったら4ラウンド目には外される。砂時計を使うので時間もかからない。終わってまた遊びたくなるゲームだ。
適当なカンケイ
ゲームデザイン・S.グレン/イラスト・M.ルーセル
スコーピオンマスク(2017年)+すごろくや(2018年)
3~8人用/10歳以上/30分