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ニュルンベルク’19:クイーンゲームズ

ルクソール:ミイラの呪い(Luxor: Der Fluch der Mumie)
ゲームデザイン・R.ドーン、イラスト・D.ローハウゼン、2~4人用、8歳以上、20~40分。
昨年の年間ゲーム大賞にノミネートされた探険ゲームの拡張セット。5人目のプレイヤーセットと、4つの拡張モジュールが入っている。「ミイラ」は神殿の奥におり、オシリスカードが出されると移動する。ミイラと出くわした探検家は、深い眠りに落ちて起こすまで動けなくなる。ミイラを移動させたプレイヤーはタリスマントークンを受け取り、1回だけ使える特殊能力になる。「装備品」は最初から選んで手札にもっているもので、序盤の戦略を決める手がかりとなり、プレイすると山札に混ぜ込まれる。「新しい宝」は4種類目で、セットコレクションの新しいルールも加わる。「特別な探検家」は8つの能力の中から選び、ゲーム中に使うことができる。

コペンハーゲン(Cøpenhagen)
ゲームデザイン・D.S.ペダーセン&A.H.グラネルド、イラスト・M.エルト、2~4人用、8歳以上、20~40分。
デンマーク・コペンハーゲンの観光地ニューハウンは、海沿いのカラフルな家で有名だ。プレイヤーはここで新しい外見を作ってすばらしい港の風景に加えることを目指す。場のカードで対応するテトリスタイルを取り、自分の家を美しくする。特定のマスや階層を建て増しすることで、永続的な新しい特殊能力が手に入る。窓だけの階層ができると特に点数が高い。タイルをうまく配置して、その特殊能力を活かしたプレイヤーが勝者となる。ルールがわかりやすく、それでいて繰り返し遊びたくなるファミリーゲームだ。

ぐらぐらしすぎ(Voll Verwackelt)
ゲームデザイン・W.ディーシャール&M.ラインドル、イラスト・パレッティ・グラフィック、2~4人用、6歳以上、25分。
ライオンのトムとその友達はおいしいココナッツを見つけた。しかし問題が発生。食べたいココナッツはぐらぐらする岩の上のヤシの木になっていたのだ。動物コマでバランスをたもって、注意深くココナッツを取ろう。ココナッツを取れるのは、岩の上の動物たちのバランスが取れているときだけだ。一番たくさんココナッツを確保したプレイヤーが勝利する。エキサイティングなぐらぐらゲームで、たくさんの選択ルールによって長く遊べる。

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声欄:妹のことが好きすぎて

(長崎・国津リオさん)
小野さんこんにちは! リオと申します!
私は常日頃からボードゲームについて語りたい欲求があるのですが、つい先日、貴サイト”Table Games in the World”に読者投稿コーナーがあることを発見し、居ても立ってもいられず投稿させてもらいました。
語りたいことはいろいろあるのですが、とりあえず今回は、私の妹について語らせてください!
私は自他ともに認める生粋のボドゲマニアなのですが、妹は元々ボードゲームに無関心で、全然遊び相手をしてくれませんでした。
ですが、友人と一緒にしつこく半ば強引に遊ばせ続けた結果、いつの間にかボードゲームで遊ぶのが当たり前の環境で楽しんでくれるようになりました。
しかも先日は、妹が自分でボードゲームを買うにまで至り感無量でした。
しかしここで私は思い返したのです。
もし妹が根本的に人と競ったり他人と遊ぶことが好きではない気質だった場合、こううまくはいかなかったのではないか?
むしろ私が強引に遊ばせることでボードゲームはおろか、私まで嫌われてしまう可能性があったのではないのか?
結果としてうまくいったのだから気にする必要はないのかもしれませんが、これで失敗していたらと思うと怖くなってしまいました。
ですが、よく考えると、心配しなくてよかったことに私は気づいたのです。
なぜなら、私はボードゲームが大好きな以上に妹のことが大好きなのです。
とあるボードゲーム4コマ漫画では、編集者との企画段階で「姉が妹のことが好きすぎてちょっかい出してくる」という関係性の上にテーマとして後付けで「ボードゲーム」を乗っけたという話もあるらしいのですが、まさにソレだと思いました。
そうです、私は「ボードゲームが大好きだから妹と遊びたかった」のではなく、「妹が大好きだからボードゲームで一緒に遊びたかった」のです!
その純粋な気持ちが、妹に伝わった結果、全てがうまくいったのだと思います。
なので、全国の、家族や友人と一緒に遊びたいみなさんは、「大好きなあなたと遊びたいんです!」という気持ちでボードゲームを遊ぶことに誘うといいのかもしれません。
いかがでしょうか!?


リオさん、投稿ありがとうございます。
「ゲームを見て人を見ず」というのは、ボードゲーム愛好者にありがちなことですね。遊びたいボードゲームが先で、付き合ってくれそうな人が後。それでは付き合う方もなかなか乗り気にはなれないでしょう。妹さんがはじめ遊び相手をしてくれなかったのは、自分よりゲームのほうが大事なのかな?と受け止められたからかもしれません。
でもそのうち、妹さんが自分でも楽しめるようになったのは、ボードゲームを通じてリオさんの思いに気づいてくれたからではないでしょうか。遊びたい人が先で、遊びたいボードゲームが後。後といっても、相手に合わせたボードゲームを選ぶのは難しいものですが、リオさんのマニアック(?)な好みも含めて、気に入ってくれているのだろうと思います。つまり、妹さんもリオさんのことが大好きなんでしょうね。
私の周りに、ボードゲームを通じて知り合ったんだけど、親しくなって一緒に食事や旅行に行ったりする人たちもいます。親しくなるとボードゲームの話だけでなく、ほかの趣味、いろんな思い出、仕事のこと家族のこと、何でも話せるようになります。ボードゲームを遊ぶため集まったのに、おしゃべりに夢中になってしまい、気がつけばあんまりボードゲームしてない、なんてことも(笑)。そんな風にすごく居心地のいい場所ができるのは、ボードゲームの魅力の一つです。
家族や友人とボードゲームファーストではなく遊ぶということは、それ以外の娯楽も選択肢に入れるということでもあります。だから趣味の押し付けにならないよう注意しなくてはなりません。でもちょっと勇気を出して、「あなたとなら何で遊んでも楽しいけれど、このボードゲームで遊んだら特に楽しいと思う」ぐらいの気持ちで誘えたらいいですね。


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