GM大賞エキスパート賞受賞作『Improvement of the POLIS』3月10日先行発売
アソビションは3月10日、ゲームマーケット2019大阪にて、戦略ボードゲーム『Improvement of the POLIS(インプルーブメント・オブ・ザ・ポリス)』を先行発売する。ゲームデザイン・慶應HQ有志、イラスト・木下月乃、アートワーク・別府さい、2~4人用、12歳以上、45分、5000円(税別)。Boardgame Lab! DDTブース(A04)でイベント価格4500円。一般発売日は未定。
古代ギリシャにおける都市国家(ポリス)の有力者となり、発展を競う拡大再生産ボードゲーム。ゲームマーケット2017秋に慶應HQ(Head Quarter Simulation Game Club)が発表し、昨年のゲームマーケット大賞でエキスパート賞に選ばれている。このたび、『L-Tiles』など国産品のリメイクを手がけているアソビションが、コンポーネントとアートワークをパワーアップして一般発売となる。
各プレイヤーはアテナイ、スパルタ、テーバイなどを担当し、それぞれの固有能力を活かしてゲームを有利に進める。毎ラウンド、ダイスを振り、そのダイスにアクションカードを割り当てる。全員割り当てたらアクションカードを公開し、1から順にプレイしていく。自分のポリスの特性、手持ちの政治カードの内容によってアクションは変わる。さらに政治やイベントなどの効果によって展開がどんどん変わり、多様な戦略が取れる。
ゲームマーケット審査員からは「新人とは思えない緻密な作りで、グループで作ったよさを含めて、学生らしさを感じました」(草場純)、「非の打ち所がまったく見つからない、重量級ゲームのファンにも自信をもって勧められます」(秋山真琴)、「文明発展をテーマに正当派の拡大再生産でありながら、都市国家や政治を変えることでリプレイ性を高め、それでいて1時間で味わえる充分な満足感。より難しいゲームへのステップアップとして、エキスパート賞にふさわしい作品」(ふうか)、「ポリスの特性と、ほかのプレイヤーとの相克の両方を見据えた発展が求められる戦略性の高い作品。ダイスにアクションカードを割り当てるというアクション選択システムもオリジナルティが高い」(小野卓也)などと絶賛された作品。少部数制作でこれまで遊べなかった方も手に取る絶好の機会だ。
一般発売も間もなく開始されるほか、香港と台湾での発売も決定しているといい、BGGストアを通して欧米からも購入できるようにする。
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ローカライズ版『THE GAME オバケやしきのすうじのアクマ』3月28日発売
アークライトは3月28日、『THE GAME オバケやしきのすうじのアクマ』を発売する。ゲームデザイン・S.ベンドルフ、イラスト・326、1~6人用、8歳以上、15~30分、2000円(税別)。
2015年にニュルンベルガー・シュピールカルテン社(ドイツ)から発売され、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた協力数字並べカードゲームのローカライズ版。数字が言えないという制限の中で、アクマを封印する。
4列の場札は、1から数字を上げていく列が2列、100から数字を下げていく列が2列ある。自分の番になったら、手札からカードを場の列に置いていくが、列によって前に置かれたカードより数字が大きく(小さく)なるように置かなければならない。だんだん置けるカードがなくなっていき、誰か1人でも手札が置けなくなったらゲームオーバーとなる。成績は出せなかったカードの枚数で、10枚以上で終えることを目指す。
プレイヤー同士の相談はできるが、カードの数字を言ってはいけないのがルール。コミュニケーションの工夫が求められる。前のカードより±10のカードを出せば数字を戻せるというルールをどれくらい使えるかがポイントだ。
イラストは悪魔とドクロがおどろおどろしいオリジナル版から、可愛らしいオバケのポップなものに変更。これまでイラストが怖くて遊べなかった人も、新しいフィーリングで存分に協力を楽しめるだろう。
内容物:数字カード98枚、手番順カード1枚、ルール早見表カード6枚、オープニングカード1枚、エンディングカード3枚(カードサイズ:59×91mm)、魔法陣シート1枚、遊び方説明書1枚、白紙カード9枚