鉄道延伸と株式取得『ルソンレイルズ』日本語版、5月24日発売
サニーバードは5月24日、『ルソンレイルズ(Luzon Rails)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:R.デイヴィッド、イラスト:別府さい、1~5人用、12歳以上、45~90分、6380円(税込)。ゲームマーケット2024春にて先行販売される。
アイルランドのゲームデザイナーが2021年にキックスターターで自費出版していた鉄道ゲームを、別府さい氏のアートワークでリメイク。フィリピン最大のルソン島で、投資家となって険しい山脈と湿地帯にキューブで鉄道網を築き、株式配当で利益を上げるキューブ式鉄道ゲーム。
各会社の初期株式とスタート地点のオークションを行ってからゲームを始める、手番ではカードを1枚プレイしてアクションを実行するが、使うカードは手札だけでなく、7枚あるゲームボード脇の共通の場にあるものも使える。アクションは株式のオークション、株式を持っている鉄道の延伸、鉄道会社への助成、街の発展の4種類。
共通の場のカードがなくなったらラウンド終了となり、配当による収入がある。そのため手札で自分が株主になっている鉄道会社の価値を上げつつ、どこで場のカードを使ってラウンドを終わらせるかどうかの駆け引きが生まれる。
内陸都市は沿岸都市から接続すると長期ボーナスをもたらし、マニラにつなげると1回限りの配当金が支払われる。南部半島では狭くなっており、複数の鉄道会社が入ると厳しい条件が課されるなど、地形の特性を踏まえての展開がカギ。6ラウンド終了または3つの鉄道会社の株式がなくなるか延伸や発展ができなくなったとき、所持金の最も多いプレイヤーが勝者となる。
1つの鉄道会社の株式を複数のプレイヤーがもつと協力関係も生まれ、より複雑な駆け引きが楽しめる。日本語版ではルソン島のほか、日本マップも付属する。
滅亡する地球からの脱出と入植『エヴァキュエーション』日本語版、5月中旬発売
数寄ゲームズは『エヴァキュエーション(Evacuation)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:V.スヒィ、イラスト:M.ペイフル、1~4人用、12歳以上、60~150分、9900円(税込)。ゲームマーケット2024春にて先行販売される。
デリシャスゲームズ(チェコ)から昨年発売された作品。太陽の膨張により地球滅亡が迫る中、地球から新しい惑星へと人々や文明を避難させる。
手番には個人ボードのアクションスロットにアクションカードを差し込み、エネルギーを支払ってアクションを実行する。ゲーム開始時、旧世界には多くの工場があり、そこで生産した資源で技術を開発し、宇宙船を建造し、工場プラント・人々・資源を新世界に輸送する。旧世界から工場プラントや人々を入植させることで、新世界は徐々に生産力を高めていく。2つの世界で別々のリソースマネージメントが求められる。
新世界にはツンドラ、砂漠、森、海の4つの環境があり、「進展トラック」を進めることによって新たな環境に入植できるようになる。またプレイヤーごとに異なる技術タイルは技術ツリーになっており、レベルが上がるほどユニークな特殊能力が使えるようになる。
基本ゲームのレースモードでは「新世界にスタジアムを3件建てる」などの勝利条件達成でゲームは終了に向かうが、上級ルールではアクションカードによるさまざまなアクションカードもできるようになり、また得点モードでは最初にドラフトした目標カードでゲーム終了時に得点を競う。ゲームに慣れるほど深みを味わえる作品だ。
(写真は英語版)