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ゲームマーケット2020秋:新作評価アンケート結果、1位は『異世界ギルドマスターズ:迷宮大変動』

ゲームマーケット2020秋(昨年11月14・15日、東京ビッグサイト青海展示棟)で発表された新作について、当サイトで約1ヶ月にわたって評価アンケートを行った。自由記述式で79名に評価頂いた結果、『異世界ギルドマスターズ』が平均評価1位となった。2位以下は以下の通り。

ゲームマーケット新作評価アンケートが当サイトで行われるのはゲームマーケット2015春以来5年ぶり。Googleアカウントがあれば誰でも投票することができ、期間内に遊んだゲーム名と、とても面白い=5~全く面白くない=1の数値を記入してもらった。投票者79名の内訳は男性90%・女性8%、20代23%・30代42%・40代28%、居住地は関東70%・近畿14%、今回のゲームマーケットへの参加した人は74.4%だった。

評価平均1位の『異世界ギルドマスターズ:迷宮大変動』は、昨年のThe One Hundredで国産最高位となった重量級開拓ゲームの拡張セット。2位は和テーマのワーカープレイスメント『ぬくみ温泉繁盛期』、3位には人気サークルDOMINAの1~2人用ゲーム『Geminoa』が入った。

1票でも獲得したゲームは179タイトル。ゲームマーケットには数百タイトルの新作が発表されたと見られる。そのような状況もあって上位でも投票数が少なく、関係者による組織票の可能性も否めないが、当サイト管理人の観測範囲内で妥当と判断されたため、個別タイトルの除外は行っていない。

【ゲームマーケット2020秋:新作評価アンケート結果】(評価平均の高い順。5票以上、15位まで)
1位:異世界ギルドマスターズ:迷宮大変動(六角えんぴつ)5.00/6票
2位:ぬくみ温泉繁盛期(工藤さんのゲーム)5.00/5
3位:Geminoa(DOMINA)4.80/5
3位:セメタリーセメラレタリー(有限浪漫)4.80/5
5位:リトルレギオン(TanTan)4.67/6
6位:ポルト(SUNNY BIRD)4.57/7(日本語版)
7位:ナワバリ(A.I.Lab.遊)4.50/8
7位:パフューマリー(タクティカルゲームズ)4.50/8
9位:羊と花畑(Studio GG)4.40/5
10位:Cat in the Box(操られ人形館)4.38/16(評価数1位)
11位:ビアヘックス(BrainBrainGames)4.33/6
12位:B.O.N(SUNNY BIRD)4.25/8(日本語版)
12位:ヘイヨー(オインクゲームズ)4.25/8
14位:グッズメイカー(Studio GG)4.20/5
14位:ボムスカッド(OKAZU Brand)4.20/5

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ボードゲーム十大ニュース2020

大晦日に今年の今年の主なニュースをまとめ。当サイトの記事のアクセス数を参考にして、今年を特徴づけるものという観点で管理人の独断でランキング。

  1. ゲムマもシュピールも中止
    今年は年明けからのコロナ禍により、世界中でほとんどのボードゲームイベントが史上初の中止を余儀なくされた。ゲームマーケットは3月の大阪と4月の東京が中止になったほか、6月のオリジンズ(アメリカ)、8月のジェンコン(アメリカ)、10月のシュピール(ドイツ)も中止に。そのような中、11月にゲームマーケット2020秋は厳重な感染対策のもと開催され、愛好者が久しぶりの再会を喜びあった。
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  2. ダイソーでデザイナーゲーム発売
    税込110円でボードゲームが買える時代に。11月よりダイソーで『回転寿司ポーカー』『オーダーピザーラ』『変顔マッチ』『イロピッタン』を皮切りにこれまで12タイトルが一挙発売。ゲームマーケット発の作品も多く、全てにゲームデザイナーがクレジットされており、質の高い国産オリジナル作品が一般層に普及することへの歓迎と、十分の一以上違う安価で提供される不安が入り混じった声が寄せられている。
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  3. IPボードゲームに注目
    『鬼滅の刃』でドンジャラもオセロが発売される中、アークライトからは『五等分の花嫁』と大気圏内ゲームズのコラボ作品『花嫁が多すぎる』、『Dr.STONE』とカナイセイジ氏のコラボ作品『Dr.STONE ボードゲーム 千空と文明の灯』などIP(知的財産)を使ったボードゲーム発売され、作品のファンから注目が集まった。ほかにもオインクゲームズは『ナインタイル』のサイリオキャラクターズ版とムーミン版を発売するなど、有名なIPが選ばれるようになってきている。
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    シンデレラ×五等分『花嫁が多すぎる』8月8日発売
    カナイセイジデザイン『Dr.STONE ボードゲーム 千空と文明の灯』12月24日発売
    『ナインタイル』×ハローキティと『ドブル』×アナ雪、11月下旬発売
    『ナインタイル ムーミン谷のかくれんぼ』12月19日発売
  4. 巣ごもりでボードゲーム再注目
    4月から1ヶ月以上にわたって出された全国緊急事態宣言でステイホームが推奨され、家族で過ごすツールとしてボードゲームに注目が集まった。『人生ゲーム』が長らく品切れになり、ボードゲームを扱う書店やネット通販大手は大幅な売上増を報告。東日本大震災後の「節電でボードゲーム」以来のブームとなった。また友人同士でZOOMを使ったリモートプレイを行うグループが増え、「テレゲーム研究所」や「よしもとボードゲームブ」など、新しいYoutubeチャンネルも立ち上がった。
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  5. 協力トリテ『ザ・クルー』三冠
    トリックテイキングという愛好者の多いカードゲームのジャンルと、協力ゲームという近年のトレンドを合わせたカードゲーム『ザ・クルー』がドイツ年間エキスパートゲーム大賞、ドイツゲーム賞1位、アラカルトカードゲーム賞1位の三冠に輝いた。この三冠は、2011年の『世界の七不思議』以来9年ぶり2回目。小箱の作品としては史上初となる。日本での人気も高く、12月に行われたオールタイム・ベストゲーム投票「The One Hundred」では『テラフォーミング・マーズ』に続いて2位に入った。
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  6. メルケル首相が特別賞
    ドイツのボードゲーム普及団体「シュピールカフェ・デア・ゲネラツィオーネン」が10月、社会活動コンテストで連邦首相特別賞を受賞した。コロナ禍で中止となったエッセン・シュピールに代わって行われた「シュピール・デジタル」の初日に発表が重なり、メルケル首相がビデオレターで「ボードゲームは単なる娯楽ではない」と述べたことが関係者への大きな励ましとなった。
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  7. 権利関係でトラブル
    『ハイパーロボット』のルールに酷似しているという指摘を受けて投げ売りされた『えんとつ町のプペル ボードゲーム』、アークライト社の抗議により公開停止となった『グルームヘイヴン』のサポートアプリ、ダイソーから発売された『TOKYO DOVES トウキョウのハト エサバ・バトル』への『宇宙将棋』作者からの抗議(和解済み)など、今年も権利関係のトラブルが相次いだ。故意か偶然か、どれくらい類似しているかという判別の難しさもあらわになった。
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  8. 『ゲームメカニクス大全』出版
    原書の段階から国内で話題となっていたアメリカのボードゲームデザイン事典が10月に翔泳社から発売。ボードゲームデザイナーだけでなく、愛好者やデジタルゲーム開発者からも注目され、3980円という高額書にもかかわらず初版3000部が即日品切れとなった。
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  9. ボドゲカフェに逆風
    全国緊急事態宣言で多くのボードゲームカフェ・バーが営業自粛を余儀なくされた。国内のボードゲームカフェは東京都内・大阪府内で4割以上を占めるため、感染拡大の影響を大きく受けている。愛知のブックオフがボードゲームカフェをオープンするなど、新規オープンのペースは39件とあまり落ちなかったが、クラウドファンディングで継続のための資金を集めているところもあり、長引くコロナ禍で先行きは不透明だ。
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  10. アークライト・ゲーム賞設立
    昨年で終了したゲームマーケット大賞に代わって、今年からアークライト・ゲーム賞が始まり、トリックテイキングゲームの『ドキッと!アイス』が第1回の最優秀賞に選ばれた。今度はアークライト社内のボードゲーム制作部門スタッフが選考し、1年以内に同社から商品化される。もうひとつ、来場者の投票による「ゲームマーケット・セレクション」もスタートしたが票数が伸び悩んでおり、まだ発表されていない。
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