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シュナップス(Schnapp’s)

時計はどれも12時半だった この頃とみに私が注目しているデザイナーが、イタリア人のC.A.ロッシである。『アルケミスト』と『いかだ動物園』が同じ作者であると知ったとき、急に興味が湧いてきた。いずれもいったんは手放していたが、あちこち探して海外から買い直した。『大勝負』も入手。このように、プレイ後何年…

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スペキュレーション(Spekulation)

思惑で乱高下 先日『ダービー』を紹介したディルク・ヘンの個人出版社デーベーシュピーレは、1992年のデビュー時に3タイトルを発表した。そのうち『アルカポネ』が後に『シュティムト・ゾー』を経て大賞作『アルハンブラ』になる。リメイクされていない残りの2タイトルのうち、1タイトルがこの『スペキュレーション…

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ザヴァンドールのノーム(The Gnomes of Zavandor)

気が付けば金余り 2010年の『ザヴァンドールの鉱山』に続いてルックアウトゲームズ社が手がけたザヴァンドールシリーズ最新作は、地下に住む精霊ノームが主人公だ。手先が器用なノームとなって、採掘された宝石を使って装飾品を作ったり、技術革新をしたりする。宝石とお金の価値が逆転していくところに芸術性を感じる…

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塩の海の上で/ソルティーオーシャン(Upon a Salty Ocean)

塩漬けの相場だだ下がり 昨日のエントリーでは、ドイツ以東への広がりとレベル・ポーランド(Rebel.pl)を取り上げたが、今度はドイツ以南への広がりである。どちらもホームページ名のようなメーカー名で、ジョーキックス・イタリア(Giochix.it)というメーカーが近年注目されている。 イタリアはもと…

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シティ・タイクーン(City Tycoon)

物入りでカツカツの都市経営 昨年11月、東京・三鷹のボードゲームショップ、テンデイズゲームズが相次いでポーランドのメーカーと代理店契約を結んだ。ドイツを中心としてきたボードゲームのトレンドは、西側のフランス、東側のチェコ・ポーランドに拡散している。 ポーランドの代表的なメーカーであるレベル・ポーラン…

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サウンズ・ライク・ア・プラン(Sounds Like a Plan)

他人事だと思って適当なことを 「バンジージャンプに挑戦」「タージマハルに行く」「IQテストで高得点を取る」「宇宙人に会う」などといったチャレンジに、ナイスなアドバイスを送るアメリカのコミュニケーションゲーム。タイトルは「よさそうなアイデアだね」という意味。 親はサイコロを振って、今回の審査基準を決め…

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商売の達人(Master of Commerce)

焦らず急げ 直球すぎるタイトルにしても、箱絵の渋さにしても、じっくり考えるゲームに見える。それがまさか、11人まで遊べるワイワイガヤガヤのリアルタイム交渉ゲームだとは思わなかった。値段が上がるか下がるか分からない不動産に、一か八かで投機する。制限時間の短さに焦って、まんまと口車に乗ってはいけない。 …

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シベリア(Siberia)

天然資源の獲得競争 モンゴルの北に広がるシベリアは、針葉樹林タイガやツンドラが広がる広大な地域である。東西も南北も北海道から沖縄以上の距離があり、面積は日本国土の14倍にもなる。決して地図の図法で大きく見えるだけではない。 日本では、戦後のシベリア抑留という苦い記憶があって必ずしもよいイメージをもた…

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セブン・ドラゴン(Seven Dragons)

辰年の縁起物 辰年のボードゲームで、ドラゴンの登場するゲームをいくつか紹介したが、このゲームは5色の龍が出てくるという、なんともめでたいカードゲームである。辰年のはじめにプレイしたいものだ。 アメリカのルーニーラボが昨年リリースしたこのゲームは、ドラゴンが描かれたカードを並べて、自分の色のドラゴンを…

Posted in さ行 シュピール11

サンティアーゴ・デ・クーバ(Santiago de Cuba)

一足お先に積み込んで 「聖ヤコブ」から名前を取ったサンティアーゴは、チリの首都のみならず、中南米、ヨーロッパ、アフリカの各地にある。このゲームではそのうち、キューバ南東の都市が舞台。『キューバ(及び拡張エル・プレジデンテ)』『ハバナ』に続くエッガートシュピーレ社のキューバシリーズ第3弾となる。作者は…