カテゴリー: さ行
ザヴァンドールのノーム(The Gnomes of Zavandor)
気が付けば金余り 2010年の『ザヴァンドールの鉱山』に続いてルックアウトゲームズ社が手がけたザヴァンドールシリーズ最新作は、地下に住む精霊ノームが主人公だ。手先が器用なノームとなって、採掘された宝石を使って装飾品を作ったり、技術革新をしたりする。宝石とお金の価値が逆転していくところに芸術性を感じる…
塩の海の上で/ソルティーオーシャン(Upon a Salty Ocean)
塩漬けの相場だだ下がり 昨日のエントリーでは、ドイツ以東への広がりとレベル・ポーランド(Rebel.pl)を取り上げたが、今度はドイツ以南への広がりである。どちらもホームページ名のようなメーカー名で、ジョーキックス・イタリア(Giochix.it)というメーカーが近年注目されている。 イタリアはもと…
シティ・タイクーン(City Tycoon)
物入りでカツカツの都市経営 昨年11月、東京・三鷹のボードゲームショップ、テンデイズゲームズが相次いでポーランドのメーカーと代理店契約を結んだ。ドイツを中心としてきたボードゲームのトレンドは、西側のフランス、東側のチェコ・ポーランドに拡散している。 ポーランドの代表的なメーカーであるレベル・ポーラン…
サウンズ・ライク・ア・プラン(Sounds Like a Plan)
他人事だと思って適当なことを 「バンジージャンプに挑戦」「タージマハルに行く」「IQテストで高得点を取る」「宇宙人に会う」などといったチャレンジに、ナイスなアドバイスを送るアメリカのコミュニケーションゲーム。タイトルは「よさそうなアイデアだね」という意味。 親はサイコロを振って、今回の審査基準を決め…
商売の達人(Master of Commerce)
焦らず急げ 直球すぎるタイトルにしても、箱絵の渋さにしても、じっくり考えるゲームに見える。それがまさか、11人まで遊べるワイワイガヤガヤのリアルタイム交渉ゲームだとは思わなかった。値段が上がるか下がるか分からない不動産に、一か八かで投機する。制限時間の短さに焦って、まんまと口車に乗ってはいけない。 …
シベリア(Siberia)
天然資源の獲得競争 モンゴルの北に広がるシベリアは、針葉樹林タイガやツンドラが広がる広大な地域である。東西も南北も北海道から沖縄以上の距離があり、面積は日本国土の14倍にもなる。決して地図の図法で大きく見えるだけではない。 日本では、戦後のシベリア抑留という苦い記憶があって必ずしもよいイメージをもた…
セブン・ドラゴン(Seven Dragons)
辰年の縁起物 辰年のボードゲームで、ドラゴンの登場するゲームをいくつか紹介したが、このゲームは5色の龍が出てくるという、なんともめでたいカードゲームである。辰年のはじめにプレイしたいものだ。 アメリカのルーニーラボが昨年リリースしたこのゲームは、ドラゴンが描かれたカードを並べて、自分の色のドラゴンを…
サンティアーゴ・デ・クーバ(Santiago de Cuba)
一足お先に積み込んで 「聖ヤコブ」から名前を取ったサンティアーゴは、チリの首都のみならず、中南米、ヨーロッパ、アフリカの各地にある。このゲームではそのうち、キューバ南東の都市が舞台。『キューバ(及び拡張エル・プレジデンテ)』『ハバナ』に続くエッガートシュピーレ社のキューバシリーズ第3弾となる。作者は…
砂漠のトラック(Der Wüstentruck)
みるみるうちにガス欠 12面ダイスを積んだトラックがゴールを目指して激走するレースゲーム。作者のコンラート(『ナゲット』『ヴィーノ』)は最近新作を発表していないが、シュピールボックス(spielbox、ドイツのボードゲーム専門誌)誌でバリアントルールの提案を行ったりしている。 手札3枚からカードを1…
ソーリー!スライダーズ(Sorry! Sliders)
カーリング! 下にボールが入っているコマを弾いて、的への近さを競うカーリングのようなゲーム。『ソーリー!』はすごろくゲームだが、全く異なるアクションゲームに生まれ変わった。コマがツルーっとバーンを走るのが軽快で気持ちいい。 外側のバーンから的に向かって順番に4つのコマを弾く。全部のコマを弾き終わった…