カテゴリー: 新作プレビュー
トローデルおばさんの雑貨屋(Tante Trodels Trödel)
見た目でわからない重さ 昨秋ドイツで行われたエッセン国際ゲーム祭。非ドイツゲームが目立つ中で、ドイツゲームの中で注目されたのがこの作品だ。大きな天秤に、いろんなかたちの木製コマ。木製コマを組み合わせて、天秤を水平に近づける。 木製コマは体積に応じて重さが決まるはずだが、その体積が分からない。大きく見…
ニュルンベルク’12新作情報:アミーゴ
アミーゴ社はダイスゲーム3タイトルとカードゲーム、キッズゲーム、パーティーゲームとライトな作品を発表する予定です。 ★ボーナンザダイス(Würfel Bohnanza) U.ローゼンベルク作、2〜5人用、10歳以上、45分。 7つの豆サイコロを振って役を作ります。カードには1枚に6つの役が…
ニュルンベルク’12新作情報:アバクスシュピーレ
ドイツゲームの今年1年の動向が明らかになるニュルンベルク国際玩具見本市が、2月1日(水)から6日間にわたって行われます。 このページでは、新作情報を各メーカーのウェブサイト、ニュースサイトから翻訳し、どのような新作が出るかを見ていきたいと思います。日本に比較的入りやすく、よく知られているメーカーを中…
パックス(PAX)
敵に塩を送るな 紀元前1世紀、剣闘士スパルタクスは奴隷の反乱を起こし、共和制ローマを脅かした。これが「スパルタクスの反乱」である。2年間にわたる戦乱の末、反乱軍は鎮圧され、三頭政治によって平和が訪れた。 このカードゲームでは、その反乱軍となってローマと戦うゲームである。全員ローマ軍に鎮圧されてしまう…
コニーアイランド(Coney Island)
寂しい遊園地にしないで! ゲームマーケットの帰り、浅草の花やしき遊園地に行ったことがある。ローラーコースターをはじめ、アトラクションが立体的に交差しているのには感心した。人の流れを考えて、アトラクションをどのように配置するかは、センスが問われるだろう。 コニーアイランドは、花やしきとは比べ物にならな…
ハンティングフィーバー(Jagdfieber)
狩りの食物連鎖 エッセン国際ゲーム祭で、面白いブースがあった。各種カードスリーブを扱うスワンパナシア(台湾)と、ドイツのメーカーが連結して出展していたのである。ゲームマーケットでも見かける、あの白鳥の帽子のとなりで展示されていたのがこのカードゲームだった。ドイツゲームらしい、地味ながら美しいイラスト…
箱の中へ(Ab in die Tonne)
ゴミはみ出さないように いろいろな形のゴミタイルをゴミ箱の上から落として、はみ出さないようにするオランダのゲーム。『バティーク』に似ているが、1人1人ボードが異なり、5人まで遊べるのが特徴。またタイルのかたちがバリエーションに富んでおり、はみ出したら負けではなく、はみ出した程度による失点をできるだけ…
サンティアーゴ・デ・クーバ(Santiago de Cuba)
一足お先に積み込んで 「聖ヤコブ」から名前を取ったサンティアーゴは、チリの首都のみならず、中南米、ヨーロッパ、アフリカの各地にある。このゲームではそのうち、キューバ南東の都市が舞台。『キューバ(及び拡張エル・プレジデンテ)』『ハバナ』に続くエッガートシュピーレ社のキューバシリーズ第3弾となる。作者は…
オウガ・ボウガ(Ouga Bouga)
原始のコミュニケーション 原始人の言葉で単語を増やしていく記憶ゲーム。小さい缶で異色のパーティーゲームを発表しているカクテルゲームズ(フランス)の、今年の新作である。カクテルゲームズはエッセン国際ゲーム祭に出展せず、影の方にひっそりと商談専用の部屋を設けていた。昨年出展してみて、客層とゲームとの隔た…
ゲームマーケット2011秋:新作輸入ゲーム
今年初めてとなる秋のゲームマーケット(東京・浅草)いよいよ明日と迫った。前日に新作輸入ゲームをまとめてみた。 エッセン国際ゲーム祭「シュピール」からわずか1ヶ月となるこの時期、新作ゲームを間に合わせるのは至難の業。しかし日本の輸入代理店・ボードゲーム専門店は長年のノウハウと熱意でいくつかを間に合わせ…