紀元前4世紀に書かれたサンスクリット文法学書にゲームの記述を発見。
akshashalaakaasamkhyaa parinaa(2.1.10)
パンチカーというダイスゲームのギャンブル用語を定義したものである。パンチカーとは5つのダイスまたは棒を振って、ゾロ目が出れば勝ち、それ以外は負けという簡単かつシビアなゲームだ。おそらくパチーシに見られる四面ダイス(棒)だと思うが、勝つ確率は256分の1。博打もいいところである。
ここで定義されている博打用語は3つ。要するに「パリ」を後ろにつけると失敗という意味になる。
akshapari アクシャパリ(ダイス振り失敗)
shalaakaapari シャラーカーパリ(棒振り失敗)
ekapari エーカパリ(1つ失敗…残りの4つはゾロ目なのに、1つだけ違う目だった)
インドの古代説話に、ダイス博打で身ぐるみ剥がされて路頭に迷う王様の話がある。悪魔がダイスを操作して負けるようにしたのである。博打は身を滅ぼすというが、博打は古今東西、ゲームの一番華やかな要素なのかもしれない。
(パンチカーとは「5つ組」、パチーシは「25」という意味。語源を辿るとペンタ「5」と共通の祖先らしい。)