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エクストラ(Extra!)

巨匠の遺作を何気なく シュミット社(ドイツ)が昨年4タイトル発売した「ロール&プレイ」シリーズ。そのままダイスタワーになるプラスチックの箱とダイス、あとは得点用紙が入っている。この中の一つがまさか故S.サクソンの作品だったとは、しかもあの名作『キャントストップ』系の作品だとは思わなかった。 この作品…

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アダムとイブ(Adam et Eve)

ボードゲームの禁断の果実 昨年のエントリー「既婚ボードゲーム愛好者」で、買い過ぎや仲間はずれで奥さんの不興を買う愛好者の姿を見た。この悩みに一縷の望みをもたらしてくれそうなゲームが登場した。東京・中野でフェティッシュなボードゲームを扱う異色のショップ、ドロッセルマイヤーズがプロデュースした「男女協力…

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エセ芸術家ニューヨークへ行く(Fake Artists go to New York)

心の目で描く 出来上がった絵は、まるで現代美術を見るかのようである。現代美術館でも、下に貼ってあるプレートを見ないと、何を描いたのか分からない絵が多い。その絵をみんな共同で描いているとしたら? そしてその中に1人だけ何を描いているのか分からない人がいるとしたら? 『ストレイシーフ』『藪の中』でゲーム…

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祈り、働け(Ora et Labora)

祈るのは働いた後にゆっくりと 牧師たちが修道院の周りに豊かな村を作るU.ローゼンベルク作の箱庭系ゲーム。『アグリコラ』『ル・アーブル』の後継作として今秋発売され、日本語版も年明けにリリースされる。もっぱら『ル・アーブル』のシステムを継承し、多彩な建物のコンボと、豊富な資源のマネージメントをとことんま…

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アンジェレイド(Ungerade)

裏を書いて陥れる ペアをめくって得点するカードゲーム……と聞いて、私は神経衰弱(メモリー)のバリアントだと思っていた。しかし遊んでみると、記憶の要素は少なく、それよりも読み合いとブラフのゲームだった。タイトルはドイツ語の奇数(ウンゲラーデ)から。 手番には場札を1枚めくって、その後で手札から1枚、伏…

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オウガ・ボウガ(Ouga Bouga)

原始のコミュニケーション 原始人の言葉で単語を増やしていく記憶ゲーム。小さい缶で異色のパーティーゲームを発表しているカクテルゲームズ(フランス)の、今年の新作である。カクテルゲームズはエッセン国際ゲーム祭に出展せず、影の方にひっそりと商談専用の部屋を設けていた。昨年出展してみて、客層とゲームとの隔た…

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アリエナイマシーン(The Impossible Machine)

ピタゴラスイッチ♪ ドミノ、ピンボール、ネズミ、カタパルト、歯車……ピタゴラスイッチのような機械をみんなで組み立てるアメリカのカードゲーム。イラストを見ているだけで楽しい。 各自に配られるカードには両脇に動力上、動力右、回転、電源などのアイコンが、イラストにあわせて書かれており、前に置かれているカー…

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アルバ・ロンガ(Alba Longa)

戦いか国づくりか 時は紀元前600年。ローマなど5つの行政区を受け持ち、人口を増やしてモニュメントを作るゲーム。カナダ人のデザイナーが、フランスのボードゲームデザイナーコンクールで優勝した作品を、オランダのメーカーが製品化した。 各自マイボードをもっており、はじめは労働者が8名いる。これを2倍に増や…

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エロティック・パントマイム(Erotik Pantomime)

ドイツには、カップルで楽しむエロティックなゲームがたくさんあり、ポルノショップで販売されている。その多くは、本当にカップル同士でないと遊べないものだが、中には、パーティゲームとして多人数で遊べるものもたまにある。 このゲームは、引いたカードに書かれたテキストをジェスチャーで表現して、当ててもらうとい…

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エパミノンダス(Epaminondas)

ファランクス自由自在 縦横斜めに列を作って相手の陣営を陥れる2人用アブストラクトゲーム。1980年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。コマを1つずつ動かすのではなく、まとめて列を組んで一気に動かすのでダイナミックである。 自分の番には、単独のコマか、コマの列(「ファランクス」)を1つ動かすことがで…