難しいほど燃える
パズルをゲームにできたのは、直接攻撃を嫌う風潮に乗っかったものなのだろうか。2005年に発売されて7年、四角形、六角形、立体、三角形とさまざまなかたちでリリースされ続けている『ウボンゴ』シリーズ。その中で、この3Dは最もインパクトがある。
タイルに決められたパーツを取ってスタート。砂時計が落ちるまでに、パーツを余すことなく、はみ出さずに枠の中に収める。できた人から宝石を取り、宝石の得点を競う。
何点の宝石を引けるか分からないので、後からできあがって引ける宝石が少なくても勝つ可能性がある。パズル解きが早い人が勝つわけではないところが『ウボンゴ』の特徴。
3Dだから2階建てである。これが一筋縄ではいかない。今回初めてプレイしたが、3回に1回くらいは全くできなかった。カチャカチャカチャカチャ、あーでもないこーでもないと悩む。
一方、さらりとクリアできることもある。そんなとき、ほかの人が苦心しているのを黙ってみているのはもったいない。「このパーツを置く場所は理論的にここしかないんですよ」などとウンチクを語ってうざがられるのも一興。まだできあがっていなければ集中力を見出されないようにしたい。
ほかの人が「できた!」とか喜んでいる中で、砂時計をちらちら見ながら焦る。これ以上頭がフル回転するシチュエーションがあろうか。頭が非常に鍛えられる。
Ubongo 3D
G.レヒトマン/コスモス(2009年)
2〜4人用/8歳以上/30分
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