最後に笑う者が最もよく笑う
一番最後にゴールにたどり着くことを目指すダイスゲーム。今年生誕100周年を迎えた故アレック・ランドルフの作品で、1992年にアミーゴ社(ドイツ)から発売された『カランバ!』をプレイテ(韓国)がリメイクした。コンパクトになっただけでなく、金銀のコマがついて豪華になった。
各自スタート地点を決めたら(正直どこでもあまり関係ない)ゲームスタート。ゴールに近い人からダイスを振り、自分のコマを進めるのだが、1番近い人は1個だけ振るのに対し、2番目は2個、3番目は3個というようにダイスが増えていく。後ろの人はものすごい勢いで進むので、ゴール間際まで抜きつ抜かれつのカオスになる。
ゴールしたら金塊を支払い、最後にゴールした人が総取りする。先にゴールするほど支払いは少なく、最後のデッドヒートで先にゴールしてしまった人の支払いが一番高い。粘って大損するよりも、早々に諦めて損害を最小限に抑える判断も必要だ。
金塊を支払ってダイスを減らすこともできるが、コースに設置された落とし穴や、他のプレイヤーのいるマスに止まればまた振らなければならないから、支払った金塊が無駄になるかもしれない。ダイス目に「0」があるので、それが出ることを祈って気合を入れてダイスロールする。ゴール前のデッドヒートは激しく熱い。
ラウンドが進むにつれて支払額が上がり、破産者が出たらゲーム終了(破産者が出なければ規定ラウンド数で終了)。人生山あり谷あり、最後はドラマチックな結末が待っている。
Silver Mine
ゲームデザイン:A.ランドルフ/イラスト:W.ジル
プレイテ(2022年)
2~6人用/7歳以上/30~45分
ホヌゲームズ:シルバーマイン