ことばのアハ体験
五十音を順番に言って、自分以外のプレイヤーが書いたワードを全部オープンさせることを目指すワードゲーム。紙ペンゲームだったものをAnagumaが可愛らしいコンポーネントで一般発売した。何文字かだけ出ている相手のワードが、全然わからないところからいきなりひらめくのが気持ちいい。
「お祭り」「キャラクター名」「マンガ」などのお題に沿って、各自7文字以内のワードを書く。中央の五十音ボードにチップを置いて、その文字が含まれている人は全員に見せなければならない。だんだんと答えが明らかになり、全部オープンした人から脱落。最後まで生き残ったプレイヤーが勝つ。
できるだけ当てられにくいワードにするために、濁点・半濁点・促音・拗音を多用する。しりとりの原理で、「ドッジボール」が「とつちほーる」になるので推測されにくい。当てる方は、それが多用されていることを念頭にして推理する。文字数を2~3文字ぐらいにするとヒットする可能性が減るが、誤爆で一気に終わる可能性もあるので、6~7文字ぐらいがよさそう。
お互いワードがばれつつある中盤からは、特定の文字の狙い撃ちになるが、序盤にバレバレになった人はいつでも刺せるからといって生き残りやすい。そうやってノーマークで最後まで残って勝つこともあるから面白い。
ワードの選択は参加するメンバーが全員知っていれば問題ないので、同世代で遊んで攻めたワードにするのが楽しい。わかったときの盛り上がり方もひとしおである。性格や趣味嗜好がわかるのもよい。「ひつくさふとー」はなかなかガードが固かった。
あいうえバトル
ゲームデザイン:米光一成/アートワーク:クボナオ
Anaguma(2021年)
2~6人用/10歳以上/15分
通販:Anaguma