シャーマン(Shamans)

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裏切り者は交替する

精霊界を守るシャーマンたちの中に裏切り者がいて、世界を滅亡させようとする正体隠匿トリックテイキングゲーム。『オリフラム』のスタジオH社(フランス)から今年発売された。リードカラーと別の色を出すと世界が滅亡に近づくが、メイフォローなのでわざとなのか本当にないのかわからない。

最初に役割カードを1枚ずつ、裏向きに配る。プレイ人数によって1~2名、裏切り者の「シャドウ」がいる。5~7スート(多い)のカードを配ってゲームスタート。1枚ずつカードを出して、最初に出されたスートで最小のカードを出した人はアイテムをもらい、最大のカードを出した人はアクションができる。

トリックテイキングだが、最初の人と同じスートを持っていても別のスートを出せる「メイフォロー」ルールがあり、しかも違うスートが出るたびに破滅時計が進む。破滅時計が最後まで行けばシャドウの勝利、その前に全トリックが終了するか、シャドウを全滅させればシャーマンの勝利となる。

メイフォローを活かしてカードがないふりをする裏切り者がいることに加え、終盤はみんな異なるスートをもっているため破滅時計の進み方は早い。アイテムの中には、破滅時計を進める/戻せる「ポータル」があるが、焼け石に水な上に、裏切り者の手にわたったら一気に終わらせられてしまう。

そのため、全トリックが終わる前にシャドウを見つけてやっつけることが必要になる。シャドウを倒すには、まずアイテムで短剣を手に入れて、アクションで特定のプレイヤーを指名する。あるいはもうひとつ、役割を交換するアクションで「シャドウ」を奪う手もある。これがあるから、「シャドウ」は正体がばれるようなあからさまな妨害ができない。そうなると協力的にならざるを得ず、全トリックが平和に終了することもある。

シャーマンで勝てば2点、シャドウで勝てば3点。そのほかにアイテムやアクションの中には勝利点が入るものもあり、これを狙った非協力的なプレイが役職を紛らわしくさせる。合計8点以上先取で勝利となるので、ゲームが進むと、裏切りものかどうかに関係なく、トップは命を狙われることになるだろう。

最後の最後に裏切り者が交替したり、トッププレイヤーを叩いているうちに裏切り者に勝利が転がり込んだり、誤爆でシャーマンが殺されたりと、一般的なトリックテイキングよりも毎ラウンドの展開がさまざまで非常にドラマチックだ。他プレイヤーの思惑を読み、その裏をかいて当たったときは気持ちいい。

Shamans
ゲームデザイン・C.シャブシ/イラスト・M.シャルメル
スタジオH(2021年)
3~5人用/10歳以上/30~60分
ボードゲームキューブ:シャーマン

Author: admin

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