マグノリア(Magnolia)

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インスタントユニット

3×3のエリアにカードを並べてパラメータを上げ、勝利点につなげるコンボゲーム。『ヴォーパルス』『ペーパーテイルズ』の作者が、ユニットの配置にフォーカスして制作した。ドラフト・建物・経年といった要素はなくなったが、同時プレイで進めるようにして、極めて短時間で濃厚なコンボ体験ができる。

毎ラウンド5枚の手札から、2枚まで自分の前に配置する。最終的に3×3のエリアになるようにしなければならないが、5枚の手札は総取っ替えもできるのでかなり自由だ。カードを配置するとき、縦か横のラインを揃えるとボーナスがもらえる。

次に各自の場で各列の一番前にあるカードの戦力を合計して、高い人は勝利点をもらえる。相対的なものなので軍拡競争で疲弊することもあり、降りて別の道に注力するのもよい。

それからカードの効果が発動し、技術レベルや信仰レベルが上がり、勝利点が入る。どちらかに特化したほうが高得点が狙えるため、カード選択の方針に影響を与える。誰かが40点を取るか、9枚のカードを並べたらゲーム終了。これだけの内容なのに、プレイ時間が10~20分というのは驚異的で、すぐにもう1ゲーム遊びたくなる。

「縦か横のラインを揃えるとボーナス」「一番前にあるカードの戦力」「技術か信仰に特化」という縛りが、カードの置き方を悩ましくする。あちら立てればこちら立たず。シナジーを考えずに漫然と並べていては、どんどん点数が離されていくだろう。

インタラクションは薄めだが、他プレイヤーに邪魔されずのびのびとプレイできるということでもある。カードを研究して序盤・中盤・終盤の戦略を考え、ハイスコアを目指すのも面白い。

マグノリア
ゲームデザイン・上杉真人/イラスト・長谷川登鯉
スイッチゲームズ(2021年)
2~5人用、10歳以上、10~20分

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