1本の剣が勝敗を分ける
ロシアのライトゲームズが英語版を制作したカードゲームは、『エボリューション:種の起源』など4タイトルがある。その1つがこの『十字軍の王国』。美麗なカードを使った2人用カードゲームである。
2人は向い合って5つのエリアにカードを出し、相手より強い役を作ることを目指す。『バトルライン』のようなゲームだが、もっと直感的だ。カードには槍、弓、剣、ヘルメット、旗の5つのマークがいろいろな組み合わせでついており、同じマークが揃えば揃うほど強い。
各エリアには4枚ずつ、合計20枚出した時点でゲーム終了。エリアごとに、同じマークがいくつ揃っているかを比べる。4つ揃ったマークの数が多い方、同じならマークの強い方、また同じなら3つ揃ったマークの数が多い方、またまた同じならマークの強い方……というように比べていく。
これだけだが、駆け引きは熱い。相手の出したカードと、自分の手札を見比べながら、1枚1枚、どのエリアに置くか悩む。ときには1エリアを諦めて不要なカードを捨てる場にするのも必要だが、それを相手に悟られないよう、勝つ気を見せたカード配置をしなくてはならない。
康さんと1戦。カードの引きもよくて3対2で辛勝。ライトではあるが、1枚を置くタイミングが勝敗を分けるシビアなゲームだった。2セット買えば、4人まで遊べるという。
The Kingdoms of Crusaders
D.ゴリノフ、S.マーチン/ライトゲームズ(2007年)
2人用/12歳以上/30分
Right Games: The Kingdoms of Crusaders