幸運をこの手でつかめ
ドイツで豚は幸運のシンボルである。手札から0〜10のカードを出してカウントアップしていき、ちょうど10にした人が幸運をゲットできるカードゲーム。10にしたら「ピッグテン!」と叫ぼう。
カウントアップといっても、たった10なので、いきなり10を1枚出して「ピッグテン!」でもよい。でもそれで得られるのは1枚だけ。ゲーム終了時にはカード枚数で勝負するのだから、もう少し回していきたい。
面白いのは、カードを出したときに数字を選択できるルール。これによって手札の運だけではなくなる。特に、現在の場の数字と同じ数字を出せば、数字が上げなくてもよいのがポイントだ。7までいったとき、7を出しても14(バーストで前の人がカードをゲット)にはならず、7のままにできる。このため、前の人に取らせまいとみんなが7を出し続けると、場札はプログレッシブ・ジャックポット。そんなときに3を持っていたら!
また、0のカードを出すと、数字を0にリセットできる。そのときにすかさず10を出せたら、一挙にカードがたくさん手に入るだろう。場の数字が変わらないで回っているとき「オレの番まで回れ〜」と心の中で祈る。このドキドキ感がたまらない。
全員イーブンのはずが、なぜか同じ人ばかりカードを取り続けるということが起こる。それが自分の次の人だったりすると妙に悔しい。そんなときはわざとバーストさせて、流れを変えてみたくなる。
2回プレイして、どちらも流れを引き寄せられなかったが、数少ないチャンスをものにできたときは嬉しくて「ピッグテン!」を噛んでしまうほどだった。子供向けのデザインだが、大人も燃える。
Pig 10
A.プヌエリ/ツォッホ出版(2010年)
2〜8人用/6歳以上/15分
メビウスゲームズ:ぴっぐテン