意思の疎通ができない出題者
棒やコマを並べて、何を作っているか当ててもらうゲーム。1996年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品で、現在はフランスのカクテルゲームズから『キプロコ』というタイトルで発売されている。日本語ルールとお題はこちらで公開中。『それ何やねん?(Was’n das?)』とはタイトルが似ているが違うゲームである。
お題は「犬」「ネズミ」「自動車」など割とシンプルなものから、「ジェットコースター」「スケート靴」「サーフボード」などちょっと迷うものまでさまざま。でもそれより大変なのは、出題者はペアになってコマを置くというところだ。
予め番号札を配り、毎回ペアの組み合わせが変わるようになっている。残りの人はみんな解答者。ペアの出題者は、同じ数の棒とガラスのコマを持ち、お題をこっそり見てゲームスタート。砂時計が落ちるまで、当ててもらえれば得点になる。解答者は思いついた答えをどんどん言って、当たれば得点。
出題者は、棒かガラスのコマを交互に1つずつ、ボードに並べてお題を表現する。1つずつなので、お互いのイメージが似通っていないと、全くわけのわからないものができあがってしまう。相談やジェスチャーは禁止。相手の意図を読んで、共同で制作できるかどうか。
難しいお題が多かったことも合ってなかなか当ててもらえない。写真はゴールの立体感を出すことで正解を導いた「サッカー場」。一番の傑作は、かゆかゆさんとtomokさんの「掛時計」で、途中からデジタル時計(棒を使って11時11分とか)になったり、なのに振り子がついていたりで意味不明。焦る出題者にも、終わってからの正解にも受けた。
Wat’n dat?
V.チャーヴズ、C.ウェーバー/ASS(1996年)
3〜8人用/10歳以上/50分