今年もあと1週間となったところで、今年の主なニュースをまとめた。記事のアクセス数・ブックマーク数などをもとにリストアップしてランキングした。
1.ゲームマーケット入場者、初の10000人超え(URL)
5月5日に東京ビッグサイトで行われた日本最大のアナログゲームイベント「ゲームマーケット2016春」には11000人が参加し、ゲームマーケット市場初めて1万人を超えた。12月11日の「ゲームマーケット2016秋」ではさらに増えて12000人となり、まだ留まる様子はない。ゲームマーケット2016春にはフランスの人気デザイナーA.ボザ氏がオリジナル作品を出展、台湾からの出展やアメリカからの視察も続いており、国際色も増している。
2.シュピール16:出展、初の1000団体超え(URL)
10月13日から4日間にわたってドイツ・エッセンで開かれたボードゲームメッセ「シュピール」は50カ国から1021団体が出展し、最高記録を更新した。来場者17万4000人、新作タイトル数1200も最高記録。南米、中央アジア、南アジア、アフリカからも出展があり、ボードゲーム市場が世界的に盛り上がっていることを印象づけた。ヤポンブランドをはじめとする日本からの出展も人気が定着し、限定品を買い求める客が行列を作った。
3.関西のゲームマーケット、大阪から神戸へ(URL)
2月21日、神戸国際展示場にて「ゲームマーケット2016神戸」が開催された。関西での開催は過去4回大阪を開場にしていたが、毎回増えていく参加者に対応して初の神戸開催となった。3700名が参加し、ここで出展された『ビンジョー×コウジョー』は第2回ゲームマーケット大賞を受賞することになった。
4.アスモデ、カナダF2Z社を合併(URL)
フランスのボードゲーム出版社アスモデが10月24日、カナダのF2Zエンターテインメント社を合併したことを発表した。アスモデはこれまでルポプロドゥクシオン、リベル、スペースカウボーイズ、デイズオブワンダー、パールゲームズ、ファンタジーフライトなどの有名ブランドを傘下に収めてきたが、同じくズィーマンゲームズやフィロソフィアなどを合併してきたF2Zエンターテインメントを合併したことにより、ヨーロッパと北米にまたがる最強のボードゲーム出版グループが出現した。
5.緊縛&札束ボードゲーム記事に公開質問状、賛否両論(URL)
人気ライターのヨッピー氏がコラムサイト 「トゥギャッチ」 で8月15日に公開したコラム「ボードゲームってすごくおもしろいのに、そのおもしろさを伝えるのってめちゃめちゃ難しくない!?」で、『人狼』で実際に緊縛されるシーンと、『街コロ」でチップの代わりに本物の紙幣を使うシーンが問題視され、ボードゲーム愛好者たちが公開質問状を送った。これについてほかの愛好者から賛否両論が相次ぎ、さらにボードゲームカフェ・バーでの賭博や風営法まで議論が及んだ。
6.『アメトーーク!』でいけだてつや氏がボードゲームをプレゼン(URL)
8月18日と9月8日に放送されたテレビ朝日系テレビ番組『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』で、「芸人持ち込み企画プレゼン大会」「ピンポイントアカデミー大賞」が行われ、高校野球芸人のいけだてつや氏がボードゲームを紹介した。いずれもテーマの変わったゲームが紹介され、いけだ氏のプレゼン能力の高さが示された。いけだ氏と阿曽山大噴火氏には、今後もボードゲーム大好き芸人として活躍してほしいところである。
7.ボードゲームアイドル「しゅぴ~る遊園地」活動開始(URL)
ボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE」から8月8日、ボードゲームのアイドルユニット「しゅぴ~る遊園地」がデビューした。メンバーは声優・ニコニコ動画の歌い手・実況者の月田桜菜(つきた さな)さん、撮影モデルの七見(ななみ)そらさん、ソロアーティストの珠洲ノ(すずの)らめるさんの3名で、愛称は「しゅぴっち」。ボードゲームイベントに出演し、注目を集めている。
8.ハンガリーでお邪魔者世界選手権、スペインでパンデミック世界選手権(URL)
今年もドミニオン、カタン、カルカソンヌの世界大会で日本選手が優秀な成績を収めたが、新しい大会でも活躍している。11月26日、ハンガリーのブダペストにて第1回お邪魔者世界選手権が開催され、20カ国の代表の中から日本代表の今野律人氏が3位を獲得。12月17~18日、スペインのバルセロナにて第2回「パンデミック・サバイバル」世界大会が行われ、日本代表の田代勇人氏ほか1名のペアが4位を獲得した。
9.日本科学未来館で巨大ボードゲーム展示スタート(URL)
東京・お台場の日本科学未来館で4月20日から常設展がリニューアルされ、ドロッセルマイヤーズの渡辺範明氏がゲームデザインした新展示「未来逆算思考」が始まった。50年後の人たちにどんな地球を贈ることができるのか、ゲーム形式でアクティブに体験するという10m以上の大きさの巨大なボードゲームである。
10.ボードゲームで子育て雑誌『ボ育て』情報誌を発刊(URL)
6月19日に名古屋国際会議場で行われた「ファミリーゲームフェスティバル」にて、「ボードゲームで子育て」をテーマにした新しい情報誌『ボ育て Vol.1』が発売された。ボードゲームが親子のコミュニケーション不足解消に有用であることを示し、全国的に賛同するお父さんたちが相次いだ。
ほかにも駿河屋の実店舗オープン、東京ボードゲームコレクション、ボードゲームカフェバーの開店ラッシュ、東京ドイツゲーム賞、1回しか遊べないボードゲームの人気などが注目される。
来年もさらにボードゲーム界隈が盛り上がり、良い年でありますように。