マングローブ(mangrove)

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美しさの裏に細かい工夫
2009年のゲームマーケットで最も注目を集めたブースといえば、賽苑であろう。その人気は、メビウスママさんも驚きの様子で伝えている(メビウスママのひとりごと:ゲームマーケット 2009 その1)。瞬殺で売り切れてしまったので、お目にかかれなかった人もいるだろう。また来年、同じ作品をもってきても十分売れると思われる。(ちなみに私も所有していない。)
とはいえ、この作品を見ると、手作業でいくつも作るのはたいへんだなと思う。色分けされた棒には、穴を開けてファイバーが通してある。台は彩色した何枚かの木を重ねている。見とれてしまうほど見事なコンポーネントで、どこかのメーカーが権利を買い取って工場で量産してほしいくらいだ。
ゲームは、『スティッキー』のように、一本ずつ抜いていって崩した人が負けというシンプルなもの。でもコンポーネントは見掛け倒しではない。棒を抜くと、下に色がついていて、次の人はその色の棒を抜かなければならない。その色の棒を抜くと、また別の色が現れる。くじ引きのような、しりとりのような楽しみ。ちょっと太い赤い棒は、指定された色がないときに抜くので、後半に出てくる。これに比べると、『スティッキー』で抜く色をダイスで決めるのはちょっとスマートでないかもしれない。
1本抜くたびに全体が動く。崩れるか、崩れないか? このドキドキ感がたまらない。
mangrove
?/賽苑
2〜4人用/6歳以上/5分
2009年8月22日山形ゲームコンベンションにてプレイ
マングローブ

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