アスモデー、デカルトを買収
フランスのゲームメーカー・アスモデー(Asmodee)は9月3日、同じくフランスのゲームメーカーであるデカルト出版(Jeux
Descartes)を買収したことを発表しました。これによりデカルト出版のレーベル「オイロゲームズ」「ブルーゲームズ」も譲渡され、フランスのゲーム界を牽引してきたデカルト出版は25年の歴史を閉じることになりました。
フォーミュラ・デ、ドラゴンデルタ、エボ、犬の生活などで知られるデカルト出版は80年代にゲーム雑誌『遊びと戦略』を出版するなど広くゲーム界に貢献。しかしここ3年ほどヒット作に恵まれていませんでした。ドラゴンゴールド、ドラコカンパニーなどを発表しているフェドゥッティは販売店も巻き込んだ変革を伴うことに懸念を表明しています。
なお、今年のエッセン国際ゲーム祭でデカルト出版から発売される予定だった円卓の騎士は発売が延期となりました。(Spielbox-online)
注目の国産ゲーム、相次ぎ発表(2)
2年連続の日本ボードゲーム大賞受賞で勢いに乗るビバリーは9月10日、純国産のオークションゲーム 気分は億万長者!を発売します。ナンバー2の作者、久居つばき氏が約10年前にメビウスで販売し幻のゲームとされていたアニマルオークションが原案。主にトイザらスでゲームを見つけて購入する日本の一般ファミリー層向けに「よりシンプルで、よりわかりやすい」商品作りを目指したシンプルな競りゲーム。今後はブロックスとともにテレビCMも入る予定です。税込3465円。
さらにピラミッド・ピラミッドを発売したばかりのホビーベースからはサタスペボードゲーム 大大阪〜DIE DIE BANG〜が発売されました。架空の大阪を舞台にしたシリーズRPGサタスペをボードゲーム化したもので、集合離散を繰り返す犯罪組織の中で、その場限りの盟約を結んでミッションを解決し、報酬を獲得していきます。税込3990円で名古屋バネストから発売中。
今年の日本ボードゲーム大賞も間近に迫り、日本ゲーム部門の候補をめぐる争いはいよいよ白熱してきました。