トト中間集計とノミネート人気投票
ドイツ年間ゲーム大賞のノミネート発表から一夜明けた24日、ドイツのゲームサイトでは早速読者参加型のウェブイベントが行われています。
シュピールボックス・オンラインでは早くから行われていた大賞トトの中間集計を発表。これまでの得票数の4分の3は以下の12タイトルに入ったということです(★はノミネート入り)。特にノミネート入りしなかったアッティカとサンファンが最多投票でした。
- 創世記1503(Anno 1503 / K.Teuber /Kosmos)
- アッティカ(Attika /C-A.Casasola-Merkle / Hans im Gluck)
- シャングリラの橋(Die Brucken von Shangrila / L.Colovini / Kosmos)
- ドス・リオス(Dos Rios /F-B.Delonge / Kosmos)
- ★頭脳絶好調(Einfach Genial / R.Knizia / Kosmos)
- 暗闇のフロア(Finstere Flure / F.Friese / 2F-Spiele)
- ハンザ(Hansa / M.Schacht / Abacus)
- オアシス(Oase / A.R.Moon & A.Weisbrum / Schmidt Spiele)
- サンファン(San Juan / A.Seyfarth / alea)
- ★サンクト・ペテルスブルク(Sankt Petersburg / M.Tummelhofer / Hans im Gluck)
- トンギアキ(Tongiaki / T.Rauscher / Schmidt Spiele)
- ★乗車券(Ticket to Ride / A.R.Moon / Days of Wonder)
ノミネート作品の中では、オランダ製のマハラジャと、対象年齢が低い墓場の吸血鬼がノーマークだったようです。このトトは人気投票ではなく、あくまで「どれが大賞に選ばれそうか」という質問のもとに集められた票ですが、それでも今年評価されているゲームのトレンドを見てとることができます。この中の多くはドイツゲーム賞に入賞すると見られます。トト募集は引き続き続行。
一方、H@LL9000ではノミネート作品10タイトル(子ども大賞含む)について6段階によるユーザー評価と、「どれが一番好きか」「どれが大賞になると思うか」「何がノミネートに入るべきだったか」のアンケートを受け付け始めました。結果は逐次発表され、どのゲームに人気が集まっているかを知ることができます。
大賞の予想は分散していますが、こちらでもアッティカとサンファンがノミネート入りしなかったことを惜しむ声が多く聞かれます。
ノミネートが5タイトルに絞られたことで、愛好者の間ではお気に入りのゲームがノミネート入りしなかったショックが大きいようです。日本でもplay:gameでノミネートリストに対する疑問が扱われています。(Spielbox, H@LL9000)
ドイツ年間ゲーム大賞、ノミネート発表
ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会は23日、予告どおり2004年のノミネートリスト及び、推薦リストを公表しました。ノミネート数は従来の10タイトル前後から5タイトルに絞り込まれ、白熱した選考が行われたとのことです。
年間ゲーム大賞のノミネートは以下の通り(リンク先はThe table game which plays happily、当サイト)。今年は発表時点でプレイスペース広島ルートが2タイトル、名古屋バネストルートが1タイトル、未発売が2タイトルという輸入状況となりました(ただしサンクト・ペテルスブルクはまもなくメビウスから発売予定)。
- 墓場の吸血鬼(Dicke Luft in der Gruft / N. Proena / Zoch)
- 頭脳絶好調(Einfach Genial / R. Knizia / Kosmos)
- マハラジャ(Raja / W. Kramer & M. Kiesling / Phalanx Games)
- サンクト・ペテルスブルク(Sankt Petersburg / M. Tummelhofer / Hans im Gluck)
- 乗車券(Ticket to Ride / A. R. Moon / Days of Wonder)
選考の方針としては明らかにされていませんが、墓場の吸血鬼―子ども向け、頭脳絶好調―アブストラクト、ラージャ―フリーク向け、サンクト・ペテルスブルク―カードゲーム、乗車券―家族向けというように、ジャンルごとに1つずつ選ばれています。子どもゲームについては別に賞が用意されているだけに、対象年齢6才以上という墓場の吸血鬼のノミネート入りについては、ドイツのフォーラムでも早速異論が立ち始めています。
一方、同時に発表される年間子どもゲーム大賞のノミネートは以下の通り(リンク先はメビウス、名古屋EJF、プレイスペース広島、Spielphase)。こちらは例年通り、国内での未輸入・未紹介が目立ちます。
- オバケだぞ〜(Geistertreppe / M. Schanen / Drei Magier Spiele)
- マキウス(Macius: Achtung, fertig, los! / W. Kramer, J. Grunau, H. Raggan / Kosmos)
- マレ・ポラーレ(Mare Polare / R. Fraga / Selecta Spielzeug)
- ドラゴンの宝(Schatz der Drachen / R. Knizia / Winning Moves)
- 早波(Schnelle Welle / D. Hanneforth & H. Bucken / Ravensburger)
これと同時に選考委員会は合計29タイトルの推薦リストを発表しました。一般向けではほとんどのゲームがすでに国内で紹介されています。フォーラムでは特にアッティカ、サンファン、ハンザ(ハンザは推薦リストにも入らず)がノミネート入りしなかったことを惜しむ声が上がりました。こちらはいずれ、ドイツゲーム賞で上位に入ると見られます。
- 一般向け(16)
アッティカ、ディ・ブルグ、コヨーテ、アルゴ(ダビンチコード)、7つの印、ドス・リオス、ゴキブリ・ポーカー、ネズミ、マヤ、オアシス、サンファン、トム・チューブ、沈没都市、いろんなもの、王位継承、インシュ
- 子ども向け(13)
チッキーピッキー、カエルがチュッ、鹿、隠れろ!、ハリネズミとノミ、ウォーターガーデンにて、カイ・ピラニア、キップ・キップ・アホイ!、ガラガラ魔女、ブタは飛べるか?、転がり山、ワンワン・ニャーニャー、スズメのお友達、いい夢見てね
大賞の発表は明らかにされていませんが、Brett’n Boardによれば6月28日(月)と推定されています。ゲーム愛好者の意表をつく作品が大賞を受賞している近年、どのゲームが受賞するでしょうか?(Brettspielwelt)