新ゲーム賞「アレックス」
SAZ(ゲームデザイナー連盟)は来夏、故アレックス・ランドルフ氏にちなんだ新しい賞「アレックス(ALEX)」を発表することを明らかにしました。
この賞はゲームの個別タイトルについて与えられるものではなく、ゲームを扱ったドイツ語のテレビ・ラジオ番組および新聞記事を対象に、ゲーム・ジャーナリストたちがゲームの伝え方を競うものです。
今年放送された番組、掲載された新聞記事が年明けまで応募され、その中からメディア関係者3名、ゲームデザイナー関係者2名が「ゲーム体験と社会的意義がわかりやすく紹介され、広く周知されているもの」を選びます。発表は2005年の6月5日、ゲッティンゲン・ゲームデザイナー会議で連盟の議長であるA.R.ムーン氏から発表されます。賞金は総額1000ユーロ。
ゲーム文化が根付いたドイツにおいてもなお、ゲームを宣伝していく努力を怠らない姿勢は、宣伝自体の少ない日本でも大いに見習われるべきものとなるでしょう。(SAZ)
アイスクリーム(Ice Cream)
シド・サクソンの遺作からスタートしたFace2Faceが、今秋に発売を予定している新作カードゲーム。メーカーから日本語訳を仰せつかった。
このメーカー、ムーンとボルグのウォリアーズ、その拡張ドラゴンホーズではまだ有名デザイナーを使っているが、このゲームはJ.M.フーバーというほぼ無名のデザイナー。ドイツゲーム化が進んでいるアメリカのゲーム界で、無名デザイナーのゲームを発表するというのはリスクを伴うと思うがどうなのだろう。
ゲームの内容は、ランダムに仕入れたアイスクリーム(ストロベリー、チョコレート、バニラ、チョコレートチップ、ピスタチオ)に合わせて、お客様が注文するアイスクリーム(1?4段重ね)をコーンに組み合わせ、できるだけ多くのアイスクリームを販売するというもの。仕入れはランダムなのに、客の注文は操作できるというちょっと不思議なシステム(普通、逆でしょう)。他の店に客を取られないように品揃えを外しつつ、自分の店では4段重ねを販売できるような注文を組み合わせる。
「ストロベリー&チョコレート&ダブルバニラアイスはうちの店で取り扱っています!」「くー、チョコレートさえあればその注文を受けられるのに……」というような感じ。もちろん、たくさんのアイスクリームを販売したお店が勝つ。この暑い夏には涼しいテーマだろう。
このテーマがゲームショップだったら面白いかもしれない。「6ニムト&操り人形&コロレット2つならうちの店に全部在庫あります!」「くー、操り人形さえ切らしていなければ注文を受けられるのに……」いや、ゲームはアイテム数が多すぎてダメか。