IGA2004、大賞にサンクトペテルブルグ
国際ゲーマーズ賞(International Gamers Award)選考委員会は21日、先月発表されたノミネート作品から、今年の国際ゲーマーズ賞を発表しました。一般ストラテジー・多人数部門はサンクトペテルブルグ。ドイツゲーム賞に引き続く受賞で、世界中の愛好者を魅了していることを示しました。2人部門は戦争シミュレーションゲームのメモワール ’44。フランスのメーカーですが、デザイナはアメリカで数多く2人用シミュレーションを発表しているボーグです。
この賞は「ベスト中のベスト」としてグローバルに推し進められていますが、前身の「ゲーマーズ・チョイス」の流れからアメリカのコアなゲーム愛好者の意見が多く反映されているようです。その分、ドイツゲーム賞以上にフリークに支持されるゲーム賞の色が濃く、国内のフリークからも注目されることになるでしょう。(Boardgamegeek)
【IGA2004 一般ストラテジー多人数部門】
・サンクトペテルブルク(M.Tummelhofer / HiG)
【IGA2004 一般ストラテジー2人部門】
・メモワール’44(R.Borg / DoW)
ドイツゲーム賞にサンクトペテルブルグ
フリードヘルム・メルツ社は15日、今年のドイツゲーム賞(Deutscher Spiele Preis)を発表しました。昨年の1,937票を上回る新記録2,341票の投票から選ばれた金賞はダントツでサンクトペテルブルグ。銀賞にサンファン、銅賞にゴアと、フリーク向けのゲームが並びます。
サンクトペテルブルグは昨年のアメン・ラー、一昨年のプエルトリコと同様、軽めのゲームが受賞している近年の年間大賞でノミネートどまり。一般層への拡大という方向とフリークの満足という方向との間に溝が深いことを再び浮き彫りにしました。
さらに銅賞のゴアをはじめ、8位の暗闇の大広間、9位のハンザ、10位のシャングリラの橋は年間大賞で推薦リストにも入っておらず、フリークが年間大賞に背を向けている状態。それを反映してか、フリーク路線を行ったハンス・イム・グリュックが3タイトルも上位で入賞させました。
ドイツ子どもゲーム賞は年間大賞ノミネート作品墓場の吸血鬼、金の羽根模範ルール賞はアレアの五番街が受賞しています。(Merz Verlag)
【ドイツゲーム賞2004】数字は獲得ポイント
金賞:サンクトペテルブルグ(M.Tummelhofer / HiG) 3935
銀賞:サンファン(A.Seyfarth / alea) 3365
銅賞:ゴア(R.Dorn / HiG) 2344
4位:アッティカ(M-A Casasola Merkle / HiG) 2121
5位:頭脳絶好調(R.Knizia / Kosmos) 1888
6位:乗車券(Alan R. Moon / DoW) 1532
7位:マハラジャ(M.Kiesling&W.Kramer / Phalanx) 1349
8位:暗闇の大広間(F.Friese / 2F) 1072
9位:ハンザ(M.Schacht / Abacus) 797
10位:シャングリラの橋(L.Colovini / Kosmos) 625
【ドイツ子どもゲーム賞2004】
墓場の吸血鬼(N.Proena / Zoch)
【金の羽根・模範ルール賞】
五番街(W.Manz / alea)