アラカルト・カードゲーム賞2004に『サンファン』
ドイツのゲーム専門誌フェアプレイはエッセン国際ゲーム祭にて、アラカルト・カードゲーム賞を発表、1位には日本語版も発売されているサンファンが選ばれました。
この賞はドイツゲーム界を代表する50人の選者が3〜5つのカードゲームを面白い順に挙げて集計するもの。今年は1位のサンファンが33名から195ポイント、2位のサンクトペテルブルグが29名から148ポイントを獲得して拮抗。3位は16名、49ポイントに激減するのでここに大きな開きがあります。サンクトペテルブルグがカードゲームとして売り出されていたら、結果は違ったかもしれません。
商業ベースからどうしてもボードゲーム偏重になりやすい各アワードで、カードゲームに限定された賞はお金をかけずに手軽にゲームを楽しみたい方に有用。大部分が日本に入ってきていますのでお試しあれ。
【アラカルト・カードゲーム賞2004】(数字は左が選者数、右が得点)
1位:サンファン(A. Seyfarth / alea) 33/195
2位:サンクト・ペテルスブルグ(M. Tummelhofer / HiG) 29/148
3位:ゴキブリポーカー(J.Zeimet/ Drei Magier) 16/49
4位:七つの印(S.Dorra / Amigo) 14/40
5位:ブルームーン(R.Knizia / Kosmos) 6/26
6位:魔剣と竜の卵(J.Schwinghammer / Adlung) 8/25
7位:コヨーテ(S.Albertarelli / Kidultgames) 7/18
8位:壺の悪魔(G.Cornett / Bambus Spiele) 7/16
9位:カイピラニア(O.Igelhaut / Abacus) 3/15
10位:マウゼン(D. Wendt / Abacus) 4/12
カタン世界大会、高橋氏が銅
エッセン国際ゲーム祭の会期中に開催されたカタン世界大会(主催・ヘルネボードゲームセンター)で日本人代表の高橋勝巳(carrol・写真左)氏が決勝進出。決勝では惜しくも1点及びませんでしたが、日本人過去最高位となる3位を獲得しました。優勝はイタリア代表のF.フェラーリ氏(写真右から2番目)。昨年王者のM.ヒルシュフェルト氏(独)は3大会連続で予選を勝ち抜きましたがマークが厳しく14位。
48人が参加した予選から勝ち上がった2人の日本人代表は奇しくも同じテーブルで準決勝を行うことに。その結果高橋さんが1位、吉田さんが2位となりました。決勝は各テーブルの1位で行われるため、吉田さんはここで敗退となったものの堂々の8位入賞。国別平均順位での1位獲得に貢献しました。
決勝戦は3人が勝利目前とする中、高橋氏は鉄1枚の差で及ばず。1つのミスも許されない厳しい戦いでした。上位3位は表彰式の後、カタンの作者であるK.トイバー氏とエグジビジョン・マッチを行う栄誉が与えられました。幸か不幸かトイバー氏とつぶしあう展開になってしまった高橋氏は4位で終わりましたが、日本人の実力を世界に知らしめました。
第1回の6位(池田氏)、第2回の4位(渡辺氏)と続いて順位を上げている日本勢、来年の世界大会はぜひ金をめざして挑戦してもらいたいものです。(Herne Spielzentrum)
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