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『シュピール』休刊

NPO「ゆうもあ」は、情報誌『シュピール』の刊行を、2010年4月に発行された16号をもって休刊することを発表した。今後は在庫のある限り、バックナンバーの販売が継続される。
『シュピール』は2003年より刊行されたボードゲーム愛好者向けの情報誌。年3回の発行ということになっていたが、スタッフ不足などから発行が最長で2年間遅延し、合計5号分がスキップされるなど、不定期刊行になっていた。
最終号である16号は昨秋のエッセン国際ゲーム祭特集。日本からエッセンへの行き方ガイドや、ドイツゲーム賞の入賞作品のレビュー、『パンデミック』の作者M.リーコック氏のインタビュー、木のおもちゃ屋さん紹介で静岡の百町森と東京・巣鴨のウッドワーロックなどの記事がある。ボードゲーム専門店または各地のゆうもあゲーム会で入手できる。609円。
マルチプレイヤゲーム情報誌『Neue ノイエ』(1998〜2001)、卓上ゲーム情報誌『ban press バンプレス』(2001〜2003)に続くボードゲーム専門情報誌の休刊で、現在刊行されている日本語の専門情報誌は『GameLink』のみとなった。『GameLink』の第3号は1ヶ月遅れて今月20日に発売予定となっている。
ゆうもあ:シュピール休刊のお知らせ

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レイヴァーゲームズ廃業

レイヴァーゲームズ『生きてる!(It’s Alive!)』などで知られるイギリスの個人メーカー、レイヴァーゲームズ(Reiver Games)が廃業される見通しであることを、J.ポープ社長が自身のブログで明らかにした。
自身がすでに13,000ポンド(約180万円)ほどの自己資金をつぎ込んでおり、新しいゲームを発売するのに必要な15,000ポンド(約200万円)の金策がつかなくなったため。3月からウェブで資金提供を呼びかけていたが集まらなかったようだ。
同社の製品『生きてる!』『シュメール』『カルペ・アストラ』(リンク先:ゲームストアバネスト)の在庫について、どのように処分するかは未定となっている。ポープ社長は、デザイナーが信頼してアイデアを寄せてくれたゲームなので、投売りはしたくないとのこと。
レイヴァーゲームズは2006年に『ボードレイヴァーズ(Border Reivers)』を100個制作してスタート、イギリスの展示会を足がかりに国際的に展開、2008年には社長がフルタイムで業務にあたれるほどに成長していた。『生きてる!』の日本語ルールが、同社のホームページで公開されるなど、日本にも販路を持っていたメーカーの廃業は残念なニュースである。
Board Games – Creation And Play:Au Revoir