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自宅ゲーム会

敬老の日に自宅ゲーム会。今年は震災以来、7〜8人くらい集まると卓分けせずにずっとパーティーゲームばかり遊んでいる。パーティーゲームは積極的に笑ったり面白いことを言ったりする盛り上げが不可欠。もともとそんな素質を備えた人ばかりが集まっていたが、会を重ねるごとにさらに磨きがかかっているようで、今回も笑いが絶えず、歓声が上がりまくりの楽しいゲーム会となった。
ラープを倒せ(Schlag den Raab)
ドイツのテレビ番組を元に、ラベンスバーガー社が発売して大ヒットしたミニゲーム集。アクションゲームをメインに30ゲーム以上が入っており、毎回ルーレットで遊ぶゲームを決めて、メインキャストのシュテファン・ラープ役と対決する。今回はそのうち卵落とし、どっちが近いかクイズ、タイル記憶並べ、カタパルト、ゲートおはじきの5ゲーム。シュテファン役のくさのまさん、神尾さんが盛り上げどころを心得たナイスプレイで盛り上がった(Ravensburger, 2010)。
グラフィティ(Graffiti)
全員の絵を見てお題を当てるお絵描きゲームに、まもなく日本語版が発売される。お題は結構難しいが、全員の絵を見ていると何となく分かるのが不思議。そして親に当てられないように、毎回画風を変えなければならないのが、いつの間にかヘタウマ画伯に合わせることになって面白い。ぽちょむきんすたーさんと私が同点トップ(Huch & Friends, 2007 – ホビージャパン, 2011予定)。
ガッチャ!(Gotcha!)
「メガネをかけている人は喋る前に『閣下』という」「左の人が手番になったらスタンディングオベーション」「カードを引く前に『ブリリアント』という」などのルールが次々と変わる中で、ほかの人のルール違反をブザーで指摘してポイントを稼ぐゲーム。異様なシチュエーションで楽しかったが、指摘されたり、間違って指摘するとマイナスなのでなかなか終わらず(Buffalo Games, 2011)。
ラック・オブ・ザ・ドロー(Luck of the Draw)
「万里の長城」「腕時計」など簡単なお題に絵を描いた後、発表される審査基準に投票して最多得票を目指すゲーム。審査基準は「最もロールシャッハテストに見える」「一番直線的」などで、写実的に描くよりも芸術的にデフォルメすることが重要。tomok画伯が投票前から惹き付けられる絵で圧勝。(Gamewright, 2006)
屋台料理大食い勝負(小吃大胃王 / Taiwan Snackbar)
大食い大会で適度に食べつつ、カードを押し付けあう台湾のカードゲーム。カードを出せない、出したくないと山札から引かなければならないが、山札からマイナスカードを引くと負けるロシアンルーレットになっている。カードを出せなくならないように、適度に山札から補充しておきたいが、引く枚数は累積するのでリスクが高くなる。そんなジレンマがあってすごく楽しかった。(Swan Panacia, 2011)
サル見るサルする(Monkey See Monkey Do)
カードに指示されたキャラクターやアクションを、猿真似して当ててもらうゲーム。分かったらテーブル中央にあるバナナを取って回答する。当たるともらえるカードは、「鼻をほじりながら」「隣の人の背中をかきながら」「片足で立って」などの縛りを加える。しゃべっていいのは「ウキー!」だけという、演じている方は必至だが見ている方は大笑い。同点決勝で人間の尊厳を捨てたぽちょむきんすたーさんが1位。(Cranio Creations, 2010)
タンブリング(Tumbling)
棒をいっぱいさした入れ物にビー玉を大量に入れて、ビー玉が落ちないように棒を抜いていくゲーム。トイザらスで999円で販売されているという。途中で大量のビー玉が落とした鴉さんの負けで終了。ぼろぼろと落ちてくるので笑った。(Toysrus, ?)

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ドイツゲーム賞2011に『世界の七不思議』

ドイツゲーム賞2011世界最大のボードゲームイベント「シュピール(エッセン国際ゲーム祭、ドイツ)」を主催するフリードヘルム・メルツ社は今年のドイツゲーム賞を発表した。愛好者の投票で1位に選ばれたのは『世界の七不思議(7 Wonders)』。
ドイツゲーム賞は今年で22回目を迎える。昨年の秋から今年の春までに発売された新作を対象として、はがき、インターネット、用紙で投票を受け付ける。5タイトルまで記入する方式で、上から5〜1点として集計し、合計点で順位を発表している。5タイトルの記入は必須ではないが、たいていは少なくとも5タイトルは新作をプレイしている愛好者が投票するため、毎年フリーク向けの作品が上位になりやすい。昨年は『フレスコ』、一昨年は『ドミニオン』が受賞した。
今年1位に輝いたのはフランスのデザイナーがベルギーのメーカーから発売した『世界の七不思議』。日本語版も発売され、日本選手権も開かれた人気ゲームだ。すでに年間エキスパートゲーム大賞を受賞しており、この後発表されるアラカルトカードゲーム賞を受賞すれば、『ドミニオン』以来2度目の三冠達成となる。
エキスパートゲーム大賞のノミネート作品はほかに、『ランカスター』が8位、『ストラスブール』が10位。ドイツ年間ゲーム大賞の中では、ノミネートの『アサラ』が5位で、大賞を受賞した『クワークル』は圏外。年間大賞が圏外に終わるのは昨年の『ディクシット』に続き2年連続2回目で、両賞のターゲットの分離が明らかになっている。
デザイナーではS.フェルトが『ブルゴーニュ』2位、『ルナ』9位、『ストラスブール』10位と3タイトルも入賞する活躍を見せた。
一緒に投票にかけられるドイツキッズゲーム賞には、ドイツ年間キッズゲーム大賞ノミネート作品の『モンスターがすむ家』、お手本となる分かりやすいルールブックに贈られるエッセン金の羽根賞には『スマトラ島探険』が選ばれている。授賞式は10月19日、「シュピール」前夜祭にて。
【ドイツゲーム賞2011】
1位:世界の七不思議(7 Wonders / A.ボザ / レポス)
2位:ブルゴーニュ(Die Burgen von Burgund / S.フェルト / アレア)
3位:トロワ(Troyes / S.ドゥジャルダン、X.ジョージ、A.オーバン / パールゲームズ)
4位:ナビゲーター(Navegador / W.M.ゲルツ / PD出版)
5位:アサラ(Asara / W.クラマー、M.キースリング / ラベンスバーガー)
6位:モンド(Mondo / M.シャハト / ペガサスシュピーレ)
7位:パンテオン(Pantheon / M.トゥメルホファー / ハンス・イム・グリュック)
8位:ランカスター(Lancaster / M.クラマー / クイーンゲームズ)
9位:ルナ(Luna / S.フェルト / ホールゲームズ)
10位:ストラスブール(Strasbourg / S.フェルト / ペガサスシュピーレ)
【ドイツキッズゲーム賞2011】
モンスターがすむ家(Monster-Falle / I.ブラント、M.ブラント / コスモス)
【エッセン金の羽根賞2011】
スマトラ探険隊(Expedition Sumatra / B.シュテックマン、J.ヤーンケ / イグラムーンシュピーレ出版)
Deutscher Spiele Preis:Gewinner des Hauptpreises und Träger des Deutschen SpielePreises 2011