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アンケート:公開和訳の利用

Q.66:公開和訳をあてにして日本語ルールのないゲームを入手することが・・・(2012年11月)

A.よくある 59票(25%)
B.たまにある 76票(32%)
C.ほとんどない 104票(44%)

海外からの輸入ボードゲームは、日本語ルールが最初からついてくることは稀です。国内のショップで購入するときは、国内のショップが作成した日本語ルールが付属しますが、海外から個人輸入するときは自分で日本語ルールを手配しなければなりません。そこで大いに役に立つのがネットに無償で公開されている日本語ルールです。当サイトでまとめているルール和訳の網によれば、こうして公開されている日本語ルールが1300タイトル近くに上ります。

アンケートでは、こうした公開日本語ルールがあることを前提にして、日本語ルールのないゲームを入手することがあるかをお伺いしました。結果、入手したことがある人が6割近くに達し、よく利用する人も4人に1人でした。前回のアンケートでは、ドイツアマゾンの利用率が35%ほどだったことから、「公開和訳ルールの存在によって、国内ショップの売り上げが落ちるとは限らない」と推定しましたが、この結果を見て前言撤回、国内ショップへの影響も相当大きいと考えるようになりました。

今年はこの問題についてさまざまな議論がなされましたが、国内ショップも呼応するかのように、公開ルールと競合しないアイテムの掘り起こしや日本語版化、オリジナルアイテムの制作など、新しい動きを見せています。愛好者の広がりと共に、日本のボードゲームシーンがどう変わっていくか、今後も注視していきたいと思います。

今月のアンケートは、日本語版が出たときの買い替えです。次々と日本語版が発売されている昨今、すでに輸入版をもっている作品の日本語版が発売されることも珍しくなくなりました。そのときあなたはどうしますか? 3択の中から、最も近いと思うものをお選び下さい。

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トリガー(Trigger)

焦ると分からなくなるイエスノー

先日の日経新聞で子供のいる家庭向けオススメプレゼントで1位になった『ドブル』。あの丸い缶は、フランス人がアメリカで設立したブルーオレンジゲームズ(サンフランシスコ)の共通フォーマットである。同じサイズの缶でライトな作品をすでに10タイトル以上リリースしている。同じ缶入りのカクテルゲームズ(フランス)に追いつきそうな勢いだ。

このゲームも、その中の1つ。オリジナルはフェルティ社(フランス)で発売された『クリック(Déclic!?)』という作品。質問にイエスなら右手、ノーなら左手を出して、早く出すほど得点(間違っていれば失点)というパーティーゲームだ。フランス語では遊びにくかったが、英語になったことで何とかそのままでも遊べるようになった。

親が質問を読み、ほかのプレイヤーは中央の的(思い切り手を出しても痛くない、ふかふかのスポンジ)の上に右手か左手を出す。イエスなら右、ノーなら左。

質問は「キングコングは類人猿である」などクイズのこともあるし、「私は男である」などプレイヤーによって答えが変わることもある。クイズなら正誤はどちらか一方だが、プレイヤーによって変わるものはイエスとノーに分かれる。いずれの問題でも、間違わずに出した人が得点。しかも先に手を出した人ほど得点が高い。

「親の両どなりに座っている」「年明けまで5ヶ月を切っている」「12-1は13である」「今は午後ではない」など、ちょっと考えれば分かるはずなのに焦るとどちらの手を出したらいいか分からなくなる問題が多いのがポイント。「○○ではない」という問題は、日本語で「はい」がノー、「いいえ」がイエスになるのもややこしい。

Trigger
J.センティス/ブルーオレンジゲームズ(2010年)
3~8人用/8歳以上/20分
国内未発売