シュピール’12新作情報:ハンス・イム・グリュック
ハンス社は大賞作家を擁しての出展です。同社では、W.クラマーが『ハチエンダ』、M.キースリングが『ヴァイキング』以来の発表となります。
★カッラーラの宮殿(Die Paläste von Carrara)
W.クラマー、M.キースリング作、2〜4人用、10歳以上、60分。
『アサラ』で健在ぶりを印象づけた年間ゲーム大賞デザイナーコンビの最新作。イタリアのトスカーナ地方を舞台に、世界的に有名な大理石を入手し、宮殿や教会などの美しい建物を作ります。しかし良質の大理石は高価ですし、かといって悪い大理石では満足してもらえません。ほかのプレイヤーがいつどのように仕事をするかよく目配せをしておきましょう。高い名声を得たプレイヤーの勝利です。
★あやつり人形(Ohne Furcht und Adel)
B.フェイドゥッティ作、2〜7人用、10歳以上、90分。
2000年にドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされ、日本語版も発売されている正体隠匿系カードゲームがリメイクされます。手札を交換する予言者、王様がいなければ王様になれる曲芸師など7種類15枚のカードが建物カードに含まれ、特殊アクションを行うことができます。
★ドミニオン:暗黒時代(Dominion: Dark Ages)
D.X.ヴァッカリーノ作、2〜4人用、13歳以上、30分。
通算7つ目、今年唯一の拡張セットで、廃棄とアップグレードがテーマです。単独では遊べませんが、新しい王国カード35種類の他に、基本カードと一部交換してプレイするカードが入って500枚のセットになっています。ホビージャパンから日本語版が予定されています。
ドミニオンの日々:ドミニオン〜暗黒時代〜 カードレビュー
グラフ・ルード賞2012に『グリモワール』
10月5日、ライプチヒのホビー祭「モデル・ホビー・シュピール」にて、ボードゲームの優れたイラストに贈られるグラフ・ルード賞(Graf Ludo)が発表され、『グリモワール(Grimoria)』のE.フライターク氏と、『クモの毒とカエルの鼻水(Spinnengift und Krötenschleim)』のG.シルヴェーラ氏が受賞した。
グラフ・ルード賞は、ボードゲームの箱絵やコンポーネントの見栄えを、メディア関係者、芸術家、子供を含むボードゲームファンが投票で評価する異色の賞。今年で4年目を迎える。ファミリーゲーム3点とキッズゲーム3点がノミネートされ、それぞれ大賞が選ばれ、1000ユーロ(10万円)の賞金が贈られる。主催しているのは家族を中心とした生活環境を増進するカール・キューベル基金。
女性イラストレーターであるシルヴェーラ氏が受賞するのは第1回(2009年)の『オオカミと七匹の子ヤギ』に続き2回目。『グリモワール』は日本人デザイナー、木皿儀隼一氏(ワンドロー)の作品のドイツ語版で、先日のドイツゲーム賞ではエッセンの羽根・模範ゲーム賞を受賞している。上記の受賞者には賞金としてそれぞれ1000ユーロ(約10万円)が贈られる。
・Graf Ludo:Gewinner des GRAF LUDO 2012: „Spinnengift und Krötenschleim“ & „Grimoria“